武田 誤算2回3失点 3敗いずれも先手取られ…
「WBC強化試合、阪神4-2日本」(3日、京セラドーム大阪)
本戦まで残された試合は1試合、乗り越えるべき課題は勝つことだ。武田翔太投手(ソフトバンク)が序盤に失点を重ね、終盤の追い上げも実らず敗戦。これでチームはWBC前哨戦ワーストの3敗目(1勝)を喫した。
「立ち上がりが2回3失点だったので、追い上げる形になってしまったということですね」と小久保監督は敗戦の一因を語った。先発・武田は初回に連打で1死二、三塁として原口の遊ゴロの間に1点を献上。二回は1死二、三塁から板山に2点二塁打を浴びた。
2月25日の練習試合・ソフトバンク戦では3回無失点。だが、この日は不利なカウントからストライクを取りにいって打たれる場面が目立ち、指揮官も「前回よりも明らかに悪かった」と評した。
10日の中国戦に先発予定の武田は「もう少し時間がある。しっかり調整して本番に臨みたい」と話す。ただ3敗は、すべて先手を取られての敗戦。国際大会では先制点の重みも増す。則本に続く先発陣の乱調。それは世界一奪還へ向け、決して小さな傷ではない。