ＤｅＮＡ・筒香嘉智外野手（２５）が１７日、大阪府内で自主トレを公開した。野球日本代表「侍ジャパン」の主軸を担う男は自然体を貫き、３月開催の第４回ＷＢＣで世界一奪回に挑むと宣言。さらにＤｅＮＡを１９年ぶりリーグ制覇に導く決意も示した。

　気負いも重圧もない。先を見据えて、目の前のことに黙々と取り組み、結果につなげるだけ。これこそが昨季本塁打と打点の二冠を獲得した侍ジャパン主砲の心意気。筒香は淡々とした口調に強い決意をにじませた。

　「全国の皆さんは世界一を期待されていると思う。メンバーに入った選手、監督、コーチ、スタッフも当然、世界一を目指すと思う。そこに向けて全力でやる」

　３月開催の世界舞台では当然、頂点を狙う。だが、特別なことはしない。ＷＢＣ公認球も「触っていないです。僕はピッチャーじゃないんで」ときっぱり。調整ペースも「そこ（ＷＢＣ）に合わせて、何か特別なことをする必要はない」と自然体で臨む構えだ。

　日本のため、ファンのためという熱いハートは当然、持っている。世界の大舞台で活躍し、魅了させたい思いは強い。「野球を全く見ない人が、興味を持つような試合をしたい」と盛り上げることも誓った。

　シーズンでは９８年以来のリーグ優勝を目指す。主将として「強いチームになるように。いい方向に周りの人を巻き込みたい」と意気込む。自身も「全ての面で進化したい」。心身ともに鍛え抜き、ダブルの栄冠を奪う。