復調した巨人・マイコラスが奇跡への鍵握る

 球宴が終わり、ペナントレースは一戦一戦がより大きな意味を持つ時期に入っている。巨人は後半戦に入って5勝3敗。首位・広島とは10ゲーム差で、後半戦開始時と差は縮まっていない現状だ。奇跡へ、打線と共に先発投手陣の安定も必須。右肩痛から6月下旬に復帰したマイルズ・マイコラス投手(27)も重要なピースだろう。

 昨季チーム最多の13勝を挙げた助っ人右腕。今季もその活躍を期待されたが、2月の宮崎キャンプ中に離脱。1軍合流した6月21日、村田ヘッドコーチは「せめて2本柱にしようや」と、改めてエース・菅野と共に先発投手陣の軸となってほしい思いを口にしていた。

 開幕からローテーションを守る先発投手は菅野、田口の2人のみ。前半戦途中からベテランの内海、大竹寛が加わった。前半戦は、ポレダと桜井の離脱、今村と高木が不調で2軍降格など駒不足に悩まされてきた。だからこそ、背番号39の早い復帰が待たれた。

 マイコラスは6月25日に今季初登板して以降、前半戦は3試合に先発。本来の投球はできず勝ち負けなし、防御率5・27で折り返した。だが、後半戦はここまで2試合に先発し、いずれも好投。24日のDeNA戦では7回3安打1失点で今季初勝利を挙げ、昨季から続く連勝を12に伸ばした。後半戦2試合の防御率は1・29と、数字でも状態の良さを示している。

 昨季はチームの勝ち頭と言えども、最初の4試合は防御率4・91。初勝利を挙げたのも6試合目だった。高橋監督は「去年も投げるほど良くなっていった。今年もそうなってほしい」と話し、自身も「マウンドに上がるたびに良くなっている」と手応えを口にした。実戦を重ねて調子を上げるタイプ。今後への期待は膨らむ。

 「常にチームが勝つことにこだわっている。投げる全ての試合で勝ちたい」と力強く話したマイコラス。首位・広島への挑戦権を得るためには、右腕が貯金を積み重ねることが最低条件だ。(デイリースポーツ・田中 哲)

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