巨人・大田ノーステップ打法に活路!未完の大器「持ち味見失わず」打率&本塁打UP

 巨人・大田泰示外野手(26)がレギュラー取りへ向けて試行錯誤を重ねている。プロ8年目。思うように結果を出せず代打での出場が多い中、交流戦明けからノーステップ打法にフォームを改造。道半ばではあるが、結実へ一歩ずつ歩んでいる。チームは世代交代の過渡期。逆転Vへ向けた後半戦のキーマンとなるべく、もがき続ける姿に迫った。

 大田に変化があったのは、交流戦明け初戦の6月24日・DeNA戦だった。九回に代打で出場し、平田に2ストライクと追い込まれた3球目のスライダーを、ノーステップ打法で4号左越え3ラン。「生き残るには、結果を出していくしかない」。決死の覚悟を持ちながらの新打法でのスタートだった。

 プロ8年目。周囲の期待とは裏腹にレギュラーを奪えず、今季も先発出場は19試合。これまでも打撃フォームを何度も改め、努力と工夫を続けている。

 オリックス・T-岡田やロッテ・角中らも取り入れるノーステップ。本塁打を放った日の午前中、川崎市のジャイアンツ球場で内田打撃コーチから「目線がぶれないようにやってみたらどうだ」と勧められたのがきっかけだ。シーズン中とあって葛藤もあったが、打率上昇や変化球に対応するため導入を決断した。

 7月8日・DeNA戦では井納のフルカウントからの6球目、フォークを捉えて決勝三塁打。6月24日の本塁打と同じく追い込まれてから変化球に対応し、結果が出始めた。

 フォーム改造後の打率は・211。自身も「まだまだ。まずは打って、とにかく球に当てる作業」と数字を上げるためバットを振り込む。一方、長打率・579と持ち前のパワーは健在。「自分の持ち味は見失わないようにしたい。ベストを出せばホームランの結果になる」。打率を上げながら本塁打数も増やす青写真を描く。

 チームの世代交代には、大田ら20代中盤の選手の台頭が不可欠だ。内田コーチは「山本浩二がブレークしたのは27歳。遅咲きもいるんだよ」とミスター赤ヘルを例に挙げ、大器の覚醒を願う。18日からの後半戦で大田の新フォームがピシャリとハマれば、首位・広島との10ゲーム差をはね返す大きな原動力となるだろう。

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