元巨人・笠原被告「1575万円賭けた」年俸の大半…異常なまでの常習性

 初公判で弁護側の前の椅子に腰掛け、冒頭陳述を聞く笠原将生被告(左)と斉藤聡被告(イラスト・勝山展年)
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 巨人の野球賭博事件で賭博開帳図利ほう助と常習賭博の罪に問われた巨人元投手の笠原将生被告(25)と、胴元役だったとして賭博開帳図利の罪に問われた元飲食店経営者の斉藤聡被告(38)の初公判が11日、東京地裁で開かれ、双方とも「間違いありません」と起訴内容を認めた。公判の中で検察側は、笠原被告が野球賭博に「1575万円を賭けた」と供述したことを明らかにした。また、弁護人は笠原被告の常習賭博以外の罪について無罪を主張。一部を争う姿勢を示した。

 ストライプ柄の黒のスーツに白のワイシャツ姿。反省の意を示すためか、白いネクタイを締めて入廷した笠原被告。かつて、覚せい剤取締法違反の罪に問われた清原和博氏や女優・酒井法子ら著名人が裁かれた425号法廷で、異常なまでの“賭博常習性”がさらされた。

 検察側は笠原被告が2014年4月から15年8月までの間に「1575万円を賭けた」と供述した内容を記録した調書を読み上げた。同被告の年俸は14年が2000万円、15年が1900万円(推定)。勝ち分があることを差し引いても、収入の大半を賭博に使っていた可能性が高い。

 また、賭博の具体的な実態の一部も明らかにされた。笠原被告が勧誘した高木京介元投手は、14年5月6日の中日-阪神戦で中日勝利に10万円を賭けたが、阪神が延長の末、梅野の決勝本塁打で勝利。この結果を受け、野球賭博と決別したという。なお、公判で示された賭博対象試合の中に巨人戦は含まれていなかった。

 公判の中で笠原、斉藤両被告が起訴内容を認めた一方、弁護人は「事実関係は争わないが、刑法が定める賭博場は存在しない」と笠原被告の常習賭博以外は法的に成立しないと主張。次回公判は9月5日。この日、自らの職業を「飲食店経営です」などと話す以外に発言の機会がなかった笠原被告の言葉にも、注目が集まりそうだ。

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