履正社・山口7回9K 寺島にライバル心
「春季高校野球近畿大会・準決勝、履正社9-2智弁和歌山」(4日、紀三井寺球場)
履正社(大阪)のドラフト候補・山口裕次郎投手(3年)が、強打の智弁和歌山を7回4安打2失点に抑え、9奪三振をマーク。阪神など日米8球団のスカウトを前に。自己最速を1キロ更新する143キロをたたき出した。
出どころの見えづらい独特のフォームから繰り出される直球は、威力十分だった。完ぺきに捉えられたのは左翼席に運ばれた1球だけ。「あれは真ん中に入りましたけど、(ストライク)ゾーンに投げてもファウルになったりした。自信がつきました」と左腕は手応えを口にする。
阪神・畑山統括スカウト補佐は「ストライクゾーンの中で勝負ができる」と評価。チームにはドラフト1位候補・寺島成輝投手(3年)が君臨するが「まだ1番をつけたことがないので」とライバル心を燃やしていた。