中田、逆転満塁V弾 トップ49打点
「交流戦、日本ハム8-6ヤクルト」(2日、札幌ドーム)
こん身のフルスイングで捉えた打球が、角度よく上がる。3点を追う六回1死満塁。日本ハム・中田のド迫力の一発が、札幌ドームの大歓声とともに左翼席へ突き刺さった。昨年4月5日オリックス戦以来、通算3本目の満塁本塁打で大逆転。主砲は三塁を回り、小さく右拳を握り締めた。
カウント1-1からの3球目だ。秋吉の真ん中直球を読み切りドンピシャリ。「自分を信じて打席に入りました。気持ちよかった。打った瞬間、いくと思いました」。必死に振った主砲が持ち前のパワーで運んだ。
頼りになる絶対的4番は前夜に続き2試合連発。6年連続2桁10号に乗せた。前夜、西武・メヒアに並んだ打点も、これで49打点に。ライバルを一気に抜き去り、打点トップに躍り出た。
ここにきて6戦5発と量産態勢に入った。好調の秘けつはいい意味での割り切りだ。「どんな打者もずっと打てる訳ではない。うまくいかないのが野球。開き直ることも大事なんだ」。この日のグランドスラムは2、3打席目の得点圏で凡退後の値千金弾。引きずらないからこそ打てた。
「これからどんどん波に乗っていける」と中田。今季最多タイの貯金4。目覚めた主砲を中心に、連勝街道を突き進む。





