ハム近藤サヨナラ!工藤氏にささげた

 「日本ハム5-4西武」(13日、札幌ドーム)

 鋭い打球が右前へ弾んだ瞬間、日本ハム・近藤健介捕手は両手を広げ大はしゃぎ。仲間と抱き合って喜んだ。プロ初のサヨナラ打でチームを初の3連勝、初の貯金1へと導いた。この日死去したOB工藤幹夫氏への弔い星ともなった。

 近藤は「気合で打ちました。こういう場面で打てて気持ちよかったです。ホッとしてます」と笑顔で振り返った。

 九回の逆転劇を呼び込んだのは浅間、近藤の横浜高コンビだ。1点を追う九回1死二、三塁。浅間が増田の内角直球を振り抜き右前へ同点打を放った。「三振だけは絶対しないという感じで打席に立ちました」。しぶとく食らいついた一打を喜んだ2年目、19歳。近藤とともにお立ち台に上がった。

 「尊敬してる先輩と、一緒にお立ち台に上がれてうれしい」。近藤と食事に行けば打撃論を聞き、自身のバッティングに生かす浅間。「勝てればいいです。貯金もついたし」と喜びをかみしめた。

 試合前、工藤氏を悼み黙とうが行われた。1歳年下の最多勝投手の死去を、栗山監督も「ショックだなあ。この世界であれだけの光を放ったのは素晴らしいし…。無念だね」と悲しんだ。勝利を飾り「初戦取れたので気を引き締めていきたい」。価値ある1勝を弾みに、貯金を積み上げる。

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