「オープン戦、広島３－２ＤｅＮＡ」（１３日、福山市民球場）

　意味のある２点だった。開幕２戦目での対戦が濃厚な黒田との対戦を終えて、攻略の糸口をつかんだ。ＤｅＮＡ・ラミレス監督は「左バッターが打ってくれた。いい感じで試合に臨めます」と口にした。

　五回に黒田を攻略した。松本が右前打で出塁。２死から黒羽根の左越え二塁打で先制。さらに倉本が右前適時打。ドラフト３位・柴田（国学院大）も安打で続いた。この回４安打２得点。黒羽根以外は左打者だった。

　この日、黒田から２安打した柴田は「黒田さんはすごい方。いい経験をさせていただきました」と敬意を示しながらも手応えを口にした。倉本は昨季、黒田から８打数３安打、打率・３７５の好成績。「黒田さんからというより、久しぶりに１本出てよかった」。５試合ぶりの安打で、相性の良さを示した。

　２週間後に控えた、開幕前哨戦は２連敗。ラミレス監督は「いいモチベーションで臨めると思う。悪い内容ではなかった。負けたことで影響することはない」とキッパリ。黒田攻略は左打者にあり。十分な収穫があった。