「オープン戦、巨人２－０ＤｅＮＡ」（２０日、沖縄セルラー）

　新たな武器を携えて、先発ローテ入りに一歩前進だ。ＤｅＮＡ先発の三嶋が４回２安打１失点。「阿部さんに投げたフォーク。抜け気味の球で、ランナーがいて苦しいところで使えた」と収穫を口にした。

　四回は１点を失ってなお２死二塁で阿部を迎えた。追い込んでからの外角への１３０キロの球がドロンと落ちて見逃し三振。「阿部さんの反応は、待っていないボールという感じ。チェンジアップみたいに投げられる」と振り返った。

　これまで投げていたフォークとは異質の、新たなフォークだった。「スプリットみたいに浅めに握って、チェンジアップみたいに投げる」と説明。２日前、後輩の石田に教わったばかり。「もっと早く教えてもらえばよかった」と上々の試運転に笑顔を見せた。

　一昨季は開幕投手。昨季も開幕ローテ入りしたが、今はその座を争う立場。「逆球が多く、内角に投げ切れなかった。反省材料は多いです」と課題もある。その中で阿部を相手に試し斬りに成功した宝刀の切れ味には、１つの手応えがあった。