ＤｅＮＡの新監督に、球団ＯＢで前オリックス巡回アドバイザーのアレックス・ラミレス氏（４１）の就任が決まった。１９日、球団が発表した。契約は２年の見込み。近日中に横浜市内で就任会見が行われる。

　９月３０日に中畑清前監督（６１）が辞意を伝えて以来、難航した新監督問題に決着がついた。池田純球団社長（３９）は「横浜（神奈川）に縁がある人」「今年のチームづくりを継承して、来年勝負できる人」を２大条件に選定を進めてきた。

　１０月中旬になって、この日退任を発表した巨人・原辰徳前監督（５７）との２人に絞り込んだ。調査を進め、球団内で議論を深めた結果、ラミレス氏に一本化した。この日、池田社長は「横浜のために是が非でも勝ってもらいたい」とコメントした。

　ラミレス氏は現役時代、首位打者１回、本塁打王２回、打点王４回と実績を残し、巨人、ヤクルトで日本一に貢献した。ＤｅＮＡには１２年から２年間在籍し、戦力も把握。１３年にはブランコにアドバイスを送り打点、打率の２冠に導くなど指導力に定評がある。

　４月のヤクルト戦で、ラミレス氏の引退セレモニーが行われた。「外から野球を勉強して将来監督になる準備をしたいと思います」とファンにあいさつ。中畑監督を継ぐ情熱的な姿勢で、夢だった監督の座につく。