U18日本1次R通過 勝俣弾から圧勝

 「U-18W杯・1次ラウンドA組、日本15-0チェコ」(31日、舞洲)

 日本が16安打15得点の猛攻でチェコを七回コールドで下し、開幕4連勝でA組1位でのスーパーラウンド進出を決めた。今秋ドラフト候補の勝俣翔貴投手(3年)が、チーム初本塁打となる先制3ランを含む4安打5打点の活躍をみせた。日本はB組を1位突破した韓国と、4日にスーパーラウンドの2試合目で対戦することになった。

 あっと驚く一発が、カクテル光線に照らされて舞洲の夜空に舞った。両翼100メートルの広さ、木製バットもモノともしない、待望のチーム初本塁打。「今までにない感触。すごく気持ちよかった」。強打者がそろう高校日本代表で一番乗りのアーチを放った勝俣は、最高の笑顔で喜んだ。

 初めて木製で放った高校通算26号は、痛烈な先制パンチだった。敵失と安打でつくった初回無死一、三塁の好機。「甘い球が来たら、初球から何でも強くたたこうと思っていた」との言葉通り、初球の真ん中高め、130キロの直球を逃さなかった。打球が右翼フェンスを越えるとガッツポーズ。電光石火の先制3ランで、打線に着火した。

 東海大菅生ではエースで3番。最速144キロを誇る右腕は「打つ方が好き」と、言ってはばからない。二回に中前打を運ぶと、四回には右中間フェンス直撃の適時二塁打。さらに五回にも左前にポトリと落とす適時二塁打を放ち、4安打5打点の大爆発。投手登録ながら、野手で出場する今大会の起用に「うれしいです」と笑った。

 今夏は西東京大会決勝で敗退。夢が破れても、8月初旬から木製バットで毎日練習を欠かさず、今大会に備えてきた。最初はバットを折ったが「インパクトの瞬間だけ力を入れる感覚がつかめてきた」と明かす。視察した日本ハムの大渕スカウトディレクターは「木の使い方がすごく上手。うまくしならせて、リストが柔らかい彼のよさが出ている」と高評価した。

 3試合出場で8打数6安打9打点。自らが進出に大きく貢献したスーパーラウンド以降では、甲子園での試合も予定される。「(今夏)甲子園に出られなかった分、力があり余っている。それを出せれば」と勝俣。聖地での大暴れの先には、世界一の栄冠が待っている。

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