滝川二・根来 驚速のスピードスター

 100周年を迎えた全国高校野球選手権大会が、いよいよ6日に甲子園球場で開幕する。全国的には無名ながら、ブレークの可能性を秘めた聖地初登場の逸材を、デイリー高校野球取材班がピックアップした。

 一塁を駆け抜けるスピードは明らかに高校生のレベルを超えている。足だけでファンの注目を引きつける選手-。巨人・鈴木をほうふつとさせる滝川二(兵庫)のスピードスター・根来祥汰外野手(3年)は「甲子園でもしっかり走りたい。盗塁を決められるように」と力を込める。

 兵庫県大会では8試合で打率・500。8盗塁をマークした。「打撃の調子自体は良くなかったですけど、足に助けられました」と根来。平凡な内野ゴロを何本もヒットに変えた。ベンチが衝撃を受けたのは、投手前に転がった送りバントの打球を相手が普通に処理しても、快足を飛ばしてセーフにしてしまったシーンだという。

 山本真史監督(58)は「攻撃面では根来が塁に出られるかがポイント」と信頼を置く。ネット裏のスカウトが計測したタイムは、セーフティーバントで左打席から一塁へ到達するのが最速3・1秒。スイングしてからでも常時、3・8秒以内で走り、スチールタイムは平均3・4秒。阪神・熊野スカウトは「プロでもこんな選手はなかなかいない」と舌を巻くスピードだ。

 もちろん打撃や守備面はレベルアップが必要で、卒業後は社会人野球で経験を積むことが決まっている。高校陸上界でトップクラスにいる滝川二の陸上部員にも負けない根来の足は、間違いなく注目に値する。

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