神戸国際大付14年ぶり2度目V

 「高校野球・春季近畿大会決勝、神戸国際大付10-6北大津」(31日、県立彦根)

 近畿大会決勝が県立彦根球場で行われ、神戸国際大付(兵庫)が逆転で北大津(滋賀)を下し、14年ぶり2度目の優勝を果たした。最大5点差をひっくり返す逆転劇の流れを生み出したのが今秋ドラフト候補の最速143キロ右腕・塩田大河投手(3年)。六回から登板し、4回2安打無失点の快投でチームの空気を変えてみせた。

 背番号1が流れを変えた。4点ビハインドの六回からマウンドに上がると、北大津打線をあっさりと三者凡退。中盤までの6失点で沈んでいたベンチの空気が塩田の好投でリセットされると、ゲームは逆転へ向かって動き出した。

 直後に妹尾の3ランで1点差に迫ると、八回には一挙5点を奪って逆転に成功。塩田は変化球をコーナーに投げ分ける丁寧な投球で相手を寄せ付けなかった。「自分的にも六回に三者凡退で終われたのが良かった」と納得の表情。だが試合前にはある“鬼指令”が飛んでいた。

 「アップもせんと、ブルペンで投げとけ言うたんです」と明かした青木監督。前日の準決勝で変化球が決まらず、カウントを苦しくした。一夜明け、球場到着直後からブルペン投球を開始。試合中もブルペンから離れず、一心不乱にスライダーを投げ続けた。

 その数は実に150球超。猛特訓からの快投劇に「練習して良かったです」とはにかんだ塩田。エースの投球が14年ぶりの栄冠を呼び込んだ。

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