済美・安楽、恩師の葬儀で涙のプロ宣言

 2日に胆管がんで死去した済美・上甲正典監督(享年67)の告別式が4日、愛媛県松山市内の斎場で営まれ、高校野球関係者ら約1200人が参列した。前主将で今秋ドラフトの目玉候補・安楽智大投手(3年)は弔辞を読み、「監督さんのためにプロで活躍します」と決意表明。卒業後の進路についてプロ志望であることを明かし、入学時に亡き恩師と約束した「ドラフト1位」「160キロ」の実現を誓った。

 あふれそうになる涙をこらえ、淡々と読み上げた。悲しみの中で選んだ言葉の一つ一つに感謝の思いを込めた。「上甲スマイル」が浮かぶ遺影の前に立ち、安楽は誓った。

 「監督さんのためにプロ野球で活躍します。それが僕にできる最高の恩返しだと思います」

 夏の愛媛大会3回戦で敗退後、卒業後の進路について明らかにしなかった157キロ右腕。弔辞の中の一文は、実質的なプロ志望表明だった。

 安楽が原稿用紙3枚につづった弔辞は事前に報道陣に公開されたが、“プロ表明”の部分はなかった。本人が急きょ入れ込んだものと思われる。最後の別れの場で、恩師にどうしても伝えたかったのだろう。

 「甲子園優勝」「球速160キロ」「ドラフト1位でプロ入り」。一昨年4月の済美入学時に上甲監督と立てた3つの目標だ。全国制覇の夢はかなわなかったが、安楽は「今、三つ目の目標に向かっています」と語り、「160キロにも挑戦し続けます」と続けた。

 告別式には阪神・佐野仙好統括スカウトをはじめ、多くのプロ球団関係者が参列した。野球部の中矢太部長によると、安楽は今月中旬に両親と進路について相談。同下旬にも高野連にプロ志望届を提出する見込みだ。

 出棺のとき。先頭で棺を運んだ安楽の目に涙があふれた。突然すぎた恩師の死。抑えていた感情が爆発したかのように泣きじゃくった。

 涙が乾けば再び前進を始める。「夢叶うまで挑戦」。恩師が好きだった言葉だ。まずは10月23日のドラフト会議。空の上の「監督さん」に、夢実現を見届けてもらう。

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