オリ吉田一3勝目!抹消金子の穴埋めた

 「オリックス1-0日本ハム」(23日、京セラ)

 20年ぶりの完全試合はついえたが、オリックス・吉田一は逆にほっとしていた。七回1死、20人目の打者・中島。カウント2‐2から6球粘られ、11球目を中前に運ばれた。「金子さんなら(完全試合を)意識しながらできたかもしれないけど」。記録が途絶えたことで、投球に全神経を集中。続く陽岱鋼、中田を連続三振に斬って取った。

 8回を投げて許した走者は中島だけ。自身最多の11三振を奪う快投。その最大の要因は、直球に力が戻ったことだ。春先は140キロ前半にとどまっていた球速が、この日は146キロを記録。高山投手コーチは「左肩が開かなくなってリリースが安定してきた。体感はもっと早く感じたと思う」と説明した。

 プロ初登板となった4月6日の西武戦(京セラ)。勝利投手まであと1死としたが、3‐0から適時打を許したところで降板を言い渡された。森脇監督は「“鬼”とか(新聞に)書かれたけど」と、当時を振り返りながら成長に目を細めた。

 初めは頼りなかった吉田一は「最後まで投げたいのはあった。まだ信頼度が低いので高めていきたい」と口にした。この日は、金子が疲労を考慮されて出場選手登録を抹消されたが、本来の投球を取り戻したドラフト1位右腕がエース不在の穴を埋めてくれそうだ。

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