JR東日本・吉田 前日も貫禄の投球

 「プロ野球ドラフト会議」(24日、グランドプリンス新高輪)

 今ドラフトの目玉、JR東日本の吉田一将投手(24)が23日、日立製作所とのオープン戦に先発。ドラフト前最後の登板を、4回4安打、失策がらみの1失点と、貫禄の投球で締めた。

 直球は最速147キロを計測。四回2死一、二塁のピンチは、スライダーを低めに制球して空振り三振に仕留めた。日本代表として、14日まで東アジア競技大会に参加。国際球との大きさの違いにも「回を追うごとに修正できた。最後は三振を取ろうと思った通りにいった」とうなずいた。

 この日も、日本ハムのスカウトが視察。今成スカウトは「要所でのボールはすごかった」と、あらためて評価した。注目が日ごとに増す中でも変わらない投球に、堀井哲也監督(51)も「思うところはあると思うが、おくびにも出さないのはさすが」と感心した。

 3球団以上の競合が濃厚な191センチ右腕。「緊張は今はない。やることはやったので、それを信じて待つだけ」と、平常心で運命の日を迎える。

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