佑4回KOも笑顔…1軍で投げられた

 「日本ハム1-7オリックス」(2日、札幌ド)

 入場曲「勇気100%」に乗って、佑ちゃんが362日ぶりのマウンドに、ゆっくりと歩を進めた。昨年10月5日の楽天戦以来となる日本ハム・斎藤の復帰登板は、その時と同じ札幌ドーム。2万2488人のファンが見つめる中、平野恵に対する初球、この試合最速の141キロ直球を投じて、復活劇は幕を開けた。

 右肩関節唇損傷による右肩痛を軽減するため、テークバックを小さくしたコンパクトなフォームから必死に腕を振った。平野恵には四球を与えたが、カットボールやスライダーなど多彩な変化球を駆使して、初回は無失点に抑えた。

 しかし、二回1死から3本の安打と2四死球で4点を失うなど、球威不足に制球難を露呈した。結局、4回0/3を5安打6四死球6失点で降板。2012年6月6日の広島戦以来となる、483日ぶりの白星は遠かった。

 それでも投げられた喜びが大きかった。手術を回避し、春季キャンプから2軍で地道にリハビリとフォーム固めに時間を費やしてきただけに、「肩の不安はない。これがスタート。投げて課題も見つかったし、(来年の開幕まで)あと4カ月、しっかりローテを守れるように頑張る」と前を向いた。

 昨季、斎藤を開幕投手に指名した栗山監督も「苦労を見てきたので思いはあるが、これからは1軍で勝つために投げてもらう」と来季に向けてエールを送った。背番号18が晩秋の中、やっと開幕を迎えた。

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