G菅野、7回を3併殺奪い0封で9勝目
「中日0‐1巨人」(28日、ナゴド)
球場がざわついた。1‐0の八回2死満塁。巨人は投手の菅野が打席に立ち、カウント2ボールになったところで原監督は代打・高橋由を告げた。7回を投げ、わずか85球、2安打しか打たれていない完封ペースのルーキーを下げ、勝負に出た。
「2ボールになったら、満塁ということで(代打と)決めていた」。高橋由は投ゴロで追加点は奪えなかったが、投手陣は指揮官の思いに応え、完封リレーで逃げ切った。
交代に驚きの声が上がるほど、菅野の投球は素晴らしかった。許した走者はすべて併殺で消し、7回を打者21人で無失点。「低めに投げて打たせれば、いいリズムになると思った」。女房役の阿部が「緩急をつけたかった」と振り返ったように、カーブを有効にちりばめ、得意のスライダーを引っかけさせた。
カード初日の26日、球宴第2戦でバッテリーを組んだ中日の谷繁にあいさつした。敵の司令塔は「バッターを見ながら頭を使って投げることができる、いい投手」と右腕を評する。警戒された通り、打ち気にはやる打者を冷静に見極め、3併殺でピンチの芽を摘んだ。
球宴では広島・前田健らから調整法など年間を通した戦い方を学んだという。これで9勝目。調整の難しい夏場を迎えたが、勢いは止まらない。前回3タテされた敵地での中日3連戦をお返しの3連勝に導いた。チームは今季最多の貯金21。1人で貯金7を稼ぐ1年生が頼もしい。
