日大三高主将・森“復活弾”で決めた
「高校野球・西東京大会準決勝、日大三7‐0創価」(26日、神宮)
キャプテンの“復活弾”で、チームは勢いづいた。主将・森龍馬外野手(3年)が一回、先制の左越えソロ。昨年8月に右足首を脱臼骨折し、手術、リハビリを経て今夏から本格的に戦列復帰した男が、価値ある一撃で決勝へ導いた。
「コースは覚えていません。ストライクゾーンに来たら、積極的に振っていこうと思った」。初球をフルスイングし、左翼席にたたき込んだ。けがの影響で、練習試合にフル出場できたのは今年6月。それでもリハビリ中にイスに座ったまま2~3時間も素振りを行ったことで、逆に打球の飛距離が伸びた。正念場で、その効果が表れた。
全国制覇した一昨年夏、1年生ながらベンチ入りした森は、現在のチームで日本一を知る唯一のメンバー。“マジック1”となった3年連続の夏切符へ、なくてはならない大黒柱がけん引する。