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競馬ギガ盛りブログ「ボン、お疲れさま!」(3月13日)

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 こんにちは。美浦・松浦です。今週は火曜から取材開始です。先日、栗東時代の親友・硎屋(とぎや)助手から「今週は中山競馬場行くん?」とLINEが届きました。その週の土曜は中山勤務だったので「行くよ」と返すと「じゃあ、競馬場で」と返信が来ました。

 当日、スタンドにいるという彼の元へ行くと、プレゼントを頂戴しまして…。「ディープインアスクの記念ジャージーを作ってん」。この血統はほとんど彼が担当しており、ジャージーの背中にはファンタジストにボンボヤージ、アスクワンタイムの名が(カッコいい!)。酒を交わすとややこしいけど、根は非常に優しい男です。

 火曜の晩、そんな彼から再びLINEが届きました。「あしたでボンがお母さんになります。今は…いろいろと懐かしんでます」。私も“ボン”ことボンボヤージとの思い出は尽きませんが、タイミング良く、出張先で観戦できた22年北九州記念のV(16番人気)は、驚きとともに感動で胸が熱くなりました。

 ボンの兄ファンタジストが19年京阪杯で非業の死を遂げた際、身も心もボロボロになった硎屋助手の姿を見て「もう立ち直れないんじゃないか?」と本気で思ったほどでしたが、そんな彼を励ますかのように、毎回、ひたむきな走りで戦い続けたのが妹のボンでした。

 通算29戦5勝。兄に続く重賞制覇も果たし、ラストランとなったオーシャンS(15着)まで懸命に走り続けました。硎屋助手があの悲しみから立ち直れたのは、間違いなくボンのおかげです。これから第2の馬生が始まりますが、生まれ故郷に帰ってゆっくりと余生を過ごしてほしい。ボン、ありがとう。本当に、お疲れさまでした!

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