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暑さ対策に馬のクールネック 開業1年目の柴田卓調教師が導入 夏季の調教時間も「コンパクトに」

クールネックを着けて運動するフィオライア(撮影・石湯恒介)
クールネックを着けて運動するフィオライア(撮影・石湯恒介)
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 暑熱対策による二部制の競馬は先週で終了したが、依然として厳しい暑さが続く。取材で暑さについて問うと「何とか調整している」と返答を頂くことも。厩舎のエアコンを新調する厩舎や、レース前にしっかり馬体を冷やす陣営など、対策はさまざまだ。

 開業1年目の柴田卓調教師(46)=栗東=は運動中の暑さを和らげることができるクールネックを導入した。水でぬらした白い布を馬の首に巻き、蒸発による気化熱で冷やすというもので、夏に人が首に巻いているものと発想は近い。製作しているのは、現役でフェアリーライクや、ポペットを所有する馬主の小林竜太郎氏が社長を務める会社。オーナーは柴田厩舎にバロニアルを預託しており、それが導入のきっかけになったそうだ。

 実際に調教をつける野口助手は「涼しいですし、運動後にもひんやり感じますよ。着けてデメリットになることはないですし、直射日光も防げて、運動でも邪魔になりませんからね」と大きな効果を実感している。以前までは調教中にクールネックがズレることも多々あったそうだが、鞍と連携可能にするひもが付いてからは、強い運動をしてもズレることがなくなるなど改良が進んでいる。

 「暑さでへばるような感じがマシになっていますし、特に牡馬のカイ食いとかも落ちず、楽なんだと思います。僕は着けた方がいいと思います」と同助手は信頼を寄せる。競走馬は運動後に体温が上昇する。自らの意思で水分補給が可能な人間ですら厳しさを覚えるこの暑さで、馬のケアはマスト。日々を健康に過ごしてもらい、週末のパフォーマンスにつながる道具として、クールネックはひと役買っているのだ。

 夏季の調教は比較的涼しい朝5時から開始されるが、日が昇ってしまうと一気に気温が上昇する。師は「できるだけ調教時間をコンパクトに。そして春と秋に比べて攻め過ぎないようにと心掛けました」と1年目の夏と格闘した。その結果、柴田厩舎では熱中症の症例はゼロ。無事に馬をレースに送り届けることができた。

 レースの二部制を採用し、時間をずらして開催したとしても、特別レースが行われる15時過ぎはまだ涼しいとは言いがたい時間。飛躍の秋へ向けて夏の条件戦からのろしを上げたい馬の陣営にとっては、自らの手で徹底的にケアを続けるほか熱中症を予防する方法はない。クールネックのような道具が今後どう進化、派生していくのか。来年以降も注視していきたい。(デイリースポーツ・安藤瞭太)

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