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桜花賞2頭登録 繊細な牝馬を育て上げる武幸師の手腕 違うタイプにそれぞれの選択

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 「桜花賞・G1」(4月12日、阪神)

 飾らず、裏表のない言葉がいつもとても心に響く。開業9年目を迎えた武幸四郎調教師(47)=栗東。先週の日経賞をマイユニバースで制するなど今年はここまで11勝を挙げ、桜花賞(4月12日・阪神)にはフェアリーSで重賞初制覇を飾ったブラックチャリス、無傷3連勝で紅梅Sを制したリリージョワを送り出す。

 「2頭とも1月に勝ってくれているのがすごく大きい。出すためにどうしようじゃなくて、出られることを前提で考えられる。どちらも数を使って良くなるタイプじゃないし、間隔をあけられたのは良かった」

 ブラックチャリスの母ゴールドチャリスも管理していたが、ブラックチャリスを産んですぐ、体調を崩してしまったという。「手術も1回、2回として3回目の時にもう危ないところまでいった。そこから立ち直ってくれて今は元気。入院していた頃、ブラックチャリスはまだ離乳していなかったから、ずっとお母さんと一緒にいたんよね。そういうことがあったけど、よく健康に走ってくれているよ」と目を細める。

 ブラックチャリスと同じ馬主の母は2歳オープンを勝ったが、21年の桜花賞は抽選で除外に。それだけに「この馬で出られるのはオーナーは喜んでくれていると思うよ。顔も性格もめっちゃ似てる(笑)。やっぱりこの親子は思い入れがあるね」とうれしそうに語る。

 函館芝千二の新馬戦をレコードV。「最初はもろに千二という感じの馬で、折り合いも気をつけていた。それもあって函館2歳Sの後、間をあけたんよね。ファンタジーSの時もまだ力んでいたし、G1(阪神JF)にも出られたけど、また休ませてフェアリーSへ」。その後は自ら調教にまたがり「日々の積み重ねで年末年始を挟んでめっちゃ乗りやすくなった。これならフェアリーSは絶対に大丈夫やなと思って」と成長を確認。見事に初のマイル戦をこなし、重賞を制した。桜花賞に向け、この中間も「トレセンに入れたら毎回3、4日はイライラするから早めに入れて、イライラしている間は強い調教はしないようにしている。今は強度を上げていっているけど落ち着いているよ。順調やね」と納得の表情を浮かべていた。

 一方、全く違うタイプというのがリリージョワだ。初戦から非凡なスピードを生かして3連勝。「気がかなり勝っているけど、ポテンシャルはすごく高いし通用すると思う。新馬戦の後、すぐに浜中君が『2歳のG1でも全然チャンスです』って言ったほど」。ただ、この馬も気性面を考慮し、焦らずに翌春を見据えたという。「2戦目を勝ったけど、あの感じで阪神に連れて行ってG1やったら気持ちが持たないやろうなと。それで紅梅Sへ。そこからまた時間が取れたから、体も増えたし馬は良くなってる」。我慢の選択が、プラスに働いているようだ。

 これまでも管理馬を何度か桜花賞に出走させてきたが、一番記憶に残っているのは騎手時代にメイショウマンボと挑んだ13年だという。4番人気ながら末脚が不発に終わり10着。「当日にフケが来た。あれは厩舎の人たちも、もうどうしようもできない。返し馬から進んで行かなくて、すごくよく覚えている」。順調に当日を迎えられても、何が起きるのか分からないのが競馬。それを身をもって経験したからこそ、今の調教師生活に生きているはずだ。

 2週間後に大一番を控え、「ここからが大事。強度を上げていくから良くなっていくか、しんどさが出てしまうかでまた変わる」と気を引き締めていた武幸師。慎重に、繊細に-。最高の状態で2頭の愛馬を晴れ舞台へ送り出す。(デイリースポーツ・小田穂乃実)

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