【ＰＯＧ】先週のジャパンＣは素晴らしいレースでした（美浦発）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　毎週楽しみにしているドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」はあと２話となっているようですね。先週の第８話はファミリーの最大のライバルとなるソーパーフェクトが出現し、耕一の葛藤が描かれていました。第９話の予告を見ていると落馬のシーンもあるようで、チームロイヤルにとって難しい場面が描かれているようです。ドラマとはいえなかなかうまくいきませんよねー。実際の競馬でもうまくいかないことの方が多いですし、何の不安もなく健康状態は完璧なんて馬はほとんどいません。しっかりトレーニングを積んで、しっかりケアをして、ひとつひとつのハードルを乗り越えてレースに出走してきます。それが集まったのが「競馬」です。それが人々を熱狂させるコンテンツとなるのですね。先週のジャパンＣなどは本当に素晴らしいレースでしたよね。これも日本、海外の関係者の思いを詰め込んだ結果です。今週のチャンピオンズＣ、そしてそれ以外にもたくさんレースは行われますから。楽しんでいきたいです。とりあえずカランダガンは来日してくれて本当にありがとうございました。来年もぜひとも日本へ来てください！待ってます。

　さあ先週の振り返りですが、１１月３０日のベゴニア賞はドリームコア（牝、萩原）が勝利。母がノームコアという良血馬がここで２勝目を手にしました。半兄のシルバーレインは折り合いに難しい面を見せていましたが、こちらは大丈夫そうですし、オープン入り後も堅実に走ってくれそうなイメージですね。今後も楽しみ。

　２９日のカトレアＳはサトノボヤージュ（牡、田中博）が勝利。これでダートは３戦３勝としました。距離延長も問題にしませんでしたし、今後が本当に楽しみな逸材ですね。次走はサウジダービー（２月１３日・キングアブドゥラアジーズ、ダート１６００ｍ）となりそう。海外での活躍にも期待したいですね。

　２９日の東京芝１６００ｍの新馬戦はヴァロアーク（牡、木村）が勝利。２着馬が粘りそうなところを、残り１Ｆからの見事な伸び脚で差し切りました。最後もさほどラップタイムが落ちていないところを差し切ったあたりが非凡ですね。

　２９日の東京ダート１４００ｍの新馬戦はオクトーバーナイン（牡、稲垣）が好位から抜け出して２着に７馬身差の快勝。鞍上はカランダガンに騎乗のため来日していたバルザローナでした。お見事でしたね。

　３０日の東京芝１８００ｍの新馬戦はゴーラッキー（牡、黒岩）が勝利。逃げ切り勝ちでしたね。このレースの上位陣は好馬体が多く、先々の走りに期待したい馬が多かったです。楽しみですねー。

　３０日の東京ダート１６００ｍの新馬戦はエジプシャンマウ（牝、武井）が勝利。父は先日、日本に期間限定で輸入されたアメリカンファラオですね。こちらもいい勝ち方でしたし、果たして日本でどんな産駒を輩出してくれるか楽しみです。

　クロワデュノールの全弟チャリングクロス（牡、奥村武）が美浦に帰厩。１月５日の中山芝２０００ｍの１勝クラスに向けて調整されるとのこと。

　百日草特別を勝ったアッカン（牡、奥村武）は京成杯（１月１８日・中山、芝２０００ｍ）を目指す。鞍上は池添。（馬サブロー美浦支局・木村）