2025.07.23

【関屋記念】イミグラントソング　再輝　古馬との初対戦も若さ武器に突破だ！　前走では落胆の１１着

　「関屋記念・Ｇ３」（２７日、新潟）

　今年から新潟開幕週のハンデ戦にリニューアルされた関屋記念。暑熱対策が施され、厳しい暑さが予想されるサマーマイルシリーズ第２戦に、元気いっぱいの３歳馬イミグラントソングが参戦する。前走のＮＨＫマイルＣは１１着に敗れたが、休養効果でリフレッシュ。若さを武器に、年長馬を破って飛躍の秋へとつなげる。

　４月のニュージーランドＴで重賞初制覇。余勢を駆って挑んだＮＨＫマイルＣでは２番人気の支持を受けたイミグラントソングだったが、好位を追走したものの、直線力尽きて失速。期待の大きさゆえ、１１着という結果に落胆したファンも多いことだろう。

　悔しい一戦。辻師が冷静に振り返る。「メンバー的にスローになるかと思いましたが、思いのほかスタートを出て、人気馬をマークする形に。ただ、イメージしていた展開と全て逆になってしまい、最後は苦しくなってしまいました」。レースは３連単１５０万馬券の大波乱。プラン通りなら違った結果が待っていたかもしれないが「そういう展開でも頑張る競馬ができるかが課題」。気持ちを新たに、夏の新潟からリスタートする。

　休養を挟み、７月上旬から乗り込みを開始。順調に調整を進め、１週前は美浦Ｗで３頭併せを行った。しまい強めに追われて６Ｆ８２秒８－３７秒０－１１秒３をマーク。騎乗した石川は「良かったです。短期間ながら、春よりも馬体が成長していると感じました。幅が出てボリュームアップしていますね」と笑顔。３歳馬の成長は著しい。好感触を得て、コンビ再結成を楽しみにしている。

　舞台は新潟開幕週の芝マイル戦。初の古馬との対戦にハンデ５５キロを課せられたが、ここを突破できなければ先が見えない。「右回り、左回りは気にしていません。開幕週で上がりが速くなる馬場への対応が鍵になりますが、力をつけている感じはするので、うまくゲートをクリアして適応してくれれば」と指揮官。克服すべき課題は明白。夏の越後路で輝きを取り戻す。