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JRA騎手の佐々木大輔と横山琉人が騎乗停止処分に スマホの不適切使用に間接的に関与

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 JRAは13日、東西トレセンで説明会を開催し、佐々木大輔騎手(20)=美浦・菊川=と横山琉人騎手(21)=美浦・相沢=に対して騎乗停止処分を科したと発表した。

 佐々木は今年の5月4、17日の入室義務期間中に小林勝太騎手がスマートフォンを使用して他者と通信する場に同席し、そこに写り込んだ写真が共有されたり、通信行為に間接的に関わっていた事実が判明。横山琉は今年の3月16日、5月25日に自身の調整ルーム入室義務期間外に入室義務期間中の永野猛蔵騎手と通信した事実が発覚した。騎手としてふさわしくない非行があったものと認め、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号により、両騎手を11月14日から12月13日までの30日間の騎乗停止とした。

 佐々木は競馬学校38期生で、22年に美浦の菊川厩舎から騎手デビュー。同期には今村聖奈、水沼元輝らがいる。デビュー1年目こそ9勝に終わったものの、2年目となった昨年は史上最年少で函館リーディングを獲得するなど68勝を挙げて大ブレーク。今年も函館2歳S(サトノカルナバル)で重賞初制覇を果たすと、札幌2歳S(マジックサンズ)、サウジアラビアRC(アルテヴェローチェ)の重賞3勝を含む74勝(13日現在)でキャリアハイを更新する活躍を見せている。JRA通算151勝(同)。

 横山琉は競馬学校37期生で、21年に美浦の相沢厩舎から騎手デビュー。父は00、01年の中山グランドジャンプを連覇したゴーカイの主戦だった横山義行元騎手で、同期には永島まなみ、古川奈穂らがいる。デビューイヤーは9勝だったが、22年は34勝、23年は23勝をマーク。昨年はヤングジョッキーズシリーズで69ポイントを挙げて総合優勝を果たした。今年はここまで14勝でJRA通算80勝(13日現在)を挙げている。

 通信機器使用問題に関しては、昨年に若手6騎手の調整ルーム内での使用に加え、今年に入ってからは水沼元輝騎手(22)=美浦・加藤和、永野猛蔵騎手(22)=美浦・伊藤圭、小林勝太騎手(21)=美浦・小野=に同ルームでの使用が発覚。水沼に関しては5月31日から25年2月28日の9カ月の騎乗停止処分が科せられた。また、10月に引退した藤田菜七子元騎手(27)が、昨年4月に使用していたこともその後の調査で判明した。

 ◆日本中央競馬会競馬施行規程(抜粋)

 第147条 競馬の公正を確保するため、第138条第1項各号及び第145条各号のいずれか又は前条に該当する場合を除き、次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は厩務員に対して、期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は100万円以下の過怠金を科する。

 (20)競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者

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