【オークス】国枝師 アパパネ、アーモンドアイと「遜色ない」 ステレンボッシュで史上初3度目の同一年牝馬クラシック2冠へ
「オークス・G1」(19日、東京)
オークスで断然の主役を張るのが桜花賞馬ステレンボッシュだ。管理する国枝栄調教師(69)=美浦=は、10年アパパネ、18年アーモンドアイで牝馬3冠を達成している。史上初となる3度目の同一年牝馬クラシック2冠制覇に向けた手応えを聞いた。
-史上18頭目の牝馬クラシック2冠制覇にステレンボッシュが臨む。1週前追い切りを終えて。
「非常にスムーズな動きができたし、(戸崎)圭太も満足していた。特に気になるところはないですね」
-桜花賞が年明け初戦。やはり前回より今回の方が良くなっている。
「そうだね、良くなっているよ。前回も仕上がっていたけど、1回使われて完全に(競馬)モードに入っている感じだね」
-改めて前走の桜花賞を振り返って。
「スタートは少し遅めだったけど、すぐに取り付けたし、モレイラがスムーズに外に出して。あとは真っすぐ伸びてくれた。何より、馬に落ち着きがあったのが一番(の勝因)じゃないかな」
-厩舎の先輩である3冠牝馬のアーモンドアイやアパパネと比較すると。
「現時点では全然遜色ないし、高いレベルにいる馬だと思いますよ。だからトラブルのないように臨めれば、(桜花賞と)同じような結果が出てくるんじゃないかな」
-先に挙げた3冠牝馬2頭よりも現時点で優れている点は。
「扱いやすさは圧倒的にこの馬だね。全てにおいてバランスのいいタイプだよね」
-以前、春の3歳牝馬の800メートル延長は能力でカバーできると言っていた。
「例えば桜花賞でブンブン(前に)行っちゃったとか、折り合いが難しいような馬であれば別だろうけど。この馬は最後にきちんと伸びてくれるからね。全然心配していない」
-現時点で不安点はない。
「ない。特にあの馬に関しては。カイバもちゃんと食べているし。体の維持に苦労しないから調教も加減せずにやれているし、1週前の動きができていれば十分じゃないかな」
-今回はモレイラから乗り代わりになる。
「(拠点とする)ブラジルで乗らなきゃいけないみたいだし、それはしょうがないよね」
-戸崎圭を抜てきした理由は。
「オーナーサイドの要望ではあるけど、いいんじゃないかな。皐月賞も勝ったし。“ジャパニーズ・モレイラ”で行ってほしいよ(笑)」
-桜花賞を勝った後にダービー挑戦は考えなかったのか。
「冗談ではあったけど、そんな話もチラホラあったかな。でも(ダービーには)シックスペンスがいるからね(笑)」
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