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福永祐一師は2歳馬をどう自分色に染め上げるか 続々入厩スタート

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 3月6日の厩舎開業から約2カ月がたった福永祐一調教師(47)=栗東。「騎手が楽しいという気持ちが上がっていくなかで、それよりもやりたいことが見つかった」。もうひとつの夢だった調教師の道を歩み始め、その表情は晴れやかだ。

 自身の強みは-。真っ先に挙げるのが、JRA通算1万9497回騎乗&2636勝で得た経験と感覚だ。「いい馬の背中を知っている。短距離、長距離、芝、ダート。海外でもG1騎乗の経験があるから。馬の特性はまたがればわかる。100とはいわないけど、高い確率で適性を見抜くことができた」。“騎手・福永祐一”の馬のジャッジは的確だった。トレーナーになってからも毎日5時間ほど馬にまたがりっぱなし。騎乗した感触と、下から見た感覚をすり合わせる日々だ。

 今年の2歳馬が、今後の指針になる。全馬が引き継ぎ馬だった開業時とは違い、デビュー戦に備える2歳馬をどう福永色に染め上げるか。腕の見せどころだ。

 「クラシックに乗って欲しい」と話すのがスティレセイル(牝、父キズナ)。重賞ウイナーのダノンベルーガや、重賞2着に2度入ったボンドガールの半妹で「キズナの牝馬で体つきもいい。馬格があって軽さもある」と評価する。ルージュレアリーズ(牝、父レイデオロ)は名牝エアグルーヴの子ラストグルーヴ産駒。母や兄姉の騎乗経験もあって「雰囲気があって走りそう。小さい以外は言うことない。牧場評価も高いし、スピードのある軽い馬」と楽しみにする。

 「母系が出てスピード色は強いけど、距離はもたせたい」と早期デビューを描くセレクトセール“3億円馬”アスクセクシーモア(牡、父キタサンブラック)は栗東へ入厩済み。その他にも良血馬、期待馬を多くそろえ「これだけの血統馬を預からせてもらうことはなかなかない。それだけに責任は大きいけど、やるべきことは変わらない」と自然体を強調する。

 「調教師としての経験則が少ないので、トレセンに持ってくるタイミングはいつが適切なのかが難しい」。2歳馬が入厩する前は不安な様子でこう話した福永師。実際に次々と入厩をスタートさせた今、どう感じているのか。「大丈夫だった。今は馬の入れ替えに追われる状況じゃないから、じっくりとやれる強みがある。“トレセンでジックリとやるから早く持ってきて”という馬もいる。牧場よりも人手が足りていて、手を掛けられる」。連携がうまくいき、ホッとした様子だ。

 2歳馬を見極めるポイントは何なのか。「馬体。そこから血統的な裏付けを。配合に反映された体つきか」。騎手時代に出会った多くの名馬たちを引き出しに、相馬眼を磨く。「セリを経験するごとに判断する軸が太くなっていると感じる。これから判断基準も増えるので徐々にアップデートしていける。この2歳世代を管理してある程度の答え合わせができるし、間違っていなかった部分、修正しないといけない部分を反映させたい」。福永師にとって礎となる2歳馬たち。厩舎の未来に向け、どう舵を取るのか。楽しみは尽きない。(デイリースポーツ・井上達也)

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