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G1・6連勝中のイクイノックスが電撃引退 社台スタリオンステーションで種牡馬入り

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 ジャパンCで圧巻の4馬身差Vを飾ったイクイノックス(牡4歳、美浦・木村)が、同レースを最後に現役を引退することが明らかになった。同馬を所有するシルク・ホースクラブが30日、ホームページで発表した。昨年の天皇賞・秋からJRA最多タイのG1・6連勝を達成し、総獲得賞金(22億1544万6100円)でアーモンドアイを抜き、歴代1位となっていた。

 福島県のノーザンファーム天栄に移動後も脚元を含めて大きな異常はないものの、中3週で走ったことの疲労も見られるため、再び中3週となる有馬記念(12月24日・中山)を見送ることが決定。今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。

 同馬はG1・7勝馬キタサンブラックを父に持ち、母は15年マーメイドSを制したシャトーブランシュ(母の父はキングヘイロー)。21年8月に新潟でデビューすると、無傷2連勝で東スポ杯2歳Sを制覇。そこから直行で向かった翌年の皐月賞、ダービーはともに2着に惜敗したが、同年秋に素質が完全開花。天皇賞・秋で初対戦の古馬を撃破し、続く有馬記念も完勝。22年のJRA年度代表馬&最優秀3歳牡馬に選ばれた。

 23年も快進撃は続き、3月のドバイシーマクラシックで海外の強豪相手に悠々と逃げ切りVを決め、4月に発表されたIFHA(国際競馬総括機関連盟)の「ロンジン・ワールドベストレースホースランキング」で世界ランク1位(129ポンド)に。帰国後の宝塚記念も完勝。令和初の天覧競馬となった天皇賞・秋では連覇を飾るとともに、1分55秒2のJRAレコードを樹立した。先日のジャパンCで1歳下の3冠牝馬リバティアイランドを下して、改めて“現役最強”を証明していた。

 通算は重賞7勝(うちG1・6勝)を含む10戦8勝。3着以下が一度もない、ほぼパーフェクトな戦歴で、最強のまま競走生活を終えることとなった。

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