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【日本ダービー】タスティエーラ逆転頂点 レーンが開けた歴史の扉、69年ぶりテン乗りV

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 「日本ダービー・G1」(28日、東京)

 節目の90回目を迎えた3歳頂上決戦を制したのは、新種牡馬サトノクラウン産駒の4番人気タスティエーラ。2着に敗れた皐月賞の雪辱を果たし、世代7708頭の頂点に立った。ダミアン・レーン騎手(29)=豪州=は4回目の騎乗で初勝利を飾った。2冠を狙った1番人気の皐月賞馬ソールオリエンスは首差及ばず2着。3着には6番人気ハーツコンチェルトが続いた。なお、2番人気のスキルヴィングはゴール入線後に転倒。急性心不全で命を落とした。

 欲すれど容易に届かぬ“頂”。日本競馬の未来を背負う横山武、松山、横山和が、われ先にと残り100メートルでこん身のムチを振るう。果たして、手を上げるのは誰だ!?勝利の女神がほほ笑んだのは、世界を舞台に腕を磨いてきたレーン。新コンビを組んだタスティエーラが栄光のゴールを駆け抜けた。

 テン乗りでの勝利は54年ゴールデンウエーブ以来69年ぶり。ジンクスは「信じていない」という鞍上は、3週連続で調教に騎乗し、スタッフと綿密に策を練ってきた。道中は好位4番手に取り付き、人馬の呼吸はピタリ。調教で得た「先頭に立つと耳を立てて集中力が途切れる」という点も考慮し、直線は相手の出方を見ながら慎重に追いだした。

 ラスト2F。「いい勝負になる」とVへの手応えをつかむと、相棒も最後の力を振り絞る。壮絶なたたき合いの末、ゴール前は首の上げ下げ。「100%の自信はなかった」と振り返るが、「馬も集中していた。これだけ理想的に運べたのは珍しい」と納得の表情。大舞台での“一発回答”はさすがの一語だ。

 20年にはサリオスに騎乗して2着。のちの3冠馬コントレイルの後じんを拝した。「あれから数年しかたっていないのに、同じ厩舎、同じ関係者とともに喜びを分かち合えて非常にうれしい。特別な勝利」。敗戦を糧に、チームの絆を深め、同じ【6】枠⑫番から栄冠をつかんだ。

 青い瞳のヒーローには力強い助っ人がいた。今年1月に入籍したボニー夫人が、先週末に来日。検量室前で熱い抱擁を交わし、「一緒に過ごすことができて特別な思い出になった」と笑みを浮かべた。

 「比較的、安心して見ていた」と振り返る堀師は、15年ドゥラメンテ以来2度目のV。「ゴール前の一瞬だけ“良かったな”と幸せを感じましたが、すぐに左前脚が落鉄していることに気付きましたので、そちらを優先しました」。歓喜に浸る間もなく、新たな戦いへ備えるのは名将のさだめか。それでも、自身が手掛けたサトノクラウンの子が、3着に涙した父の無念を晴らしたことには感慨深げ。「あの世代は強い馬たちがしのぎを削っていたんだなと改めて思った。初年度産駒からダービーを勝つ馬が出て何より。まだまだタスティエーラも頑張ってくれると思う」。豪州の名手とともにつかんだ自信を胸に-。孝行息子のさらなる飛躍が楽しみだ。

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