「最難関」とどう戦うか

 【8月23日】

 りくりゅうの婚約で日本列島がお祝いムードに包まれた日だ。「やっぱり~」「お似合い過ぎる~」。そんな声がSNSで飛び交ったが…困ったことに朝から思い出せなかった。

 お二人の本名が出てこない。フルネームを漢字で?いや、ごめんなさい。スポーツメディア失格です。

 三浦璃来と木原龍一。正確に書ける方は素晴らしい。

 新聞記者のイメージは物知り、博学…ですよね。でも、僕は野球、サッカー以外は門外漢。いやいや、りくりゅうは社会現象でしょ?確かに、そう。

 冬の競技は4年に一度しか見ないから?じゃ、毎年見ているものは?

 「ママ~。ハマスタの照明は、なぜ逆三角形なの?」

 関内駅から横浜スタジアムへの道すがら、青ユニの母子がそんな会話をしていたので、小声で答えておいた。

 横浜のYの形なんだよ~。

 というか、その前に…

 JR根岸線、関内駅の「関内」ってなんだ?「内」があるなら「外」もある?横浜の皆さん、ごめんなさい。このヨソ者はそんなことすら知らずに30年近くここで取材しておりました。

 勉強してみれば、関内とは横浜港が開港した幕末にその周りを川や堀で囲み、関門を設けた関所の内側だったことに由来する。行政上の地名はない。つまり関内区や関内町はなく、その外側の関外エリアも含め、この名が横浜市民に定着しているのだとか。

 学校で学ぶ関所といえば、飛鳥時代の「三関」は、不破、鈴鹿、逢坂…受験で詰め込んだ覚えがあるが、江戸時代に築かれた横浜の関所はちょっと…

 さて、今年は関内のスタジアムで苦労する猛虎である。ここは特に疲労が溜まる。あっという間に塁上を埋められ、簡単に勝たせてくれない。そんな印象だから調べてみると、カード別の成績で阪神投手陣を一番打っているのがベイスターズ。対戦防御率は他4球団のそれが2点台なのに、対DeNAだけここまで4点台。

 打者も楽ではない。この試合まで対戦打率・249は、対巨人の・270を大きく下回る。DeNAとの残り試合は7つ。このチームをどう攻略するか。横浜戦が連覇への最難関になる…といっていいかもしれない。

 難しい関所を通過すること…これが語源となった言葉が「難関」。なぜ、難しい「関」と書くのだろう?そう思っていた子ども達、覚えておいてね。

 難関を突破してこそ連覇の価値が高まるわけだが、この日、そのキーマンとなりうる男が尼崎で実戦復帰した。左アキレス腱断裂から再起を期す石井大智がファーム・リーグのソフトバンク戦で1回3K、無失点。最速152キロ出たと聞いた。取材した番記者によれば、石井は「目標は164キロなので…」と、はにかんでいたそうだ。

 この夜、ハマスタに来ていた元高知ファイティングドッグス監督の駒田徳広が、高知の入団テストで石井を初めて見たときの最速は?これなら答えられる…137キロ。奇跡の右腕、その復活を祝う日を待ちたい。=敬称略=

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