ハルノヒよりテルノヒ

 【7月14日】

 テルの日でも、ハルトの日でもあった。9連戦の初日。相手は最下位。落とせないゲームで終盤まで接戦を強いられた。次の1点が遠い。相手も尻上がりに状態をあげてくる。

 こういう展開を打破する打者を主砲と呼び、粘り強さを発揮する投手が主戦と頼られる。

 初回2死から森下翔太&佐藤輝明の連続アーチが飛び出した。楽勝ムードと思われたが、結果的に二回以降は打線がスコアボードに0を並べ、四回には村松開人に被弾。相手先発マラーが八回まで3点目を許さなかったことで、おいおい、ちょっと待てよ…の空気も漂った。が、輝が遥人を再び援護した。八回、1死一、二塁で4番が打った。バックスクリーンへ飛び込む20号3ラン。これで5-1。敵将井上一樹の目がうつろになった。

 満塁にしたくなかった。マラーの胸の内だったと思う。フルカウントから最後の1球は中日バッテリーの根負けだったか。最後はスライダーが甘く入ったわけだけど、しかし、ここは仕留めた千両役者を褒めるべき。輝に大きなアッパレをあげてください。

 それにしても超速のゲームだった。7時半に七回を迎える…なかなかないことだ。ハルトの制球とテンポの良さ、竜打線の早打ちが相まって、どんどんイニングが進んだ。今季2度も遥人に完封を許している中日ベンチからすれば「取られてもきょうは2点まで」と踏んでいたはずだ。

 藤川阪神が9連戦に突入したこの日、シンガーソングライターあいみょんが夕方から甲子園球場で「10周年ライブ」を行っていた。正直書けば、めちゃめちゃ見に行きたかった。しかし、このタイミングで休むわけには…。シゴト優先でこれを書いている。

 チケットは断念したものの関連モノはあさりまくった。おもしろかったのは「甲子園ライブ」のPV。あいみょんがバッセンでバットを寝かせるシーンだ。バント練習をしながら言う。

 「前回はけっこう独りよがりな試合をしてしまって…。意識を変えていきたいなって」

 真意は不明だけど、「試合」は「ライブ」を指すのだろう。今回はこれまで以上に自己犠牲の精神で(?)チーム=バンドの一体感を出していこう!ということか。

 野球の聖地で盛夏の浜風を感じながら大好きな『ハルノヒ』…。想像するだけで癒やされる。

 どんな未来が♪

 こちらを覗いてるかな♪

 さて、西宮っこのあいみょんが愛する虎は球宴まで残り11試合。8月は高校球児にホーム甲子園を明け渡し、夏恒例の長期ロードが待っている。

 輝く未来にしたい森下の23号、輝の20号、そして、もちろん忘れてはいけない遥人の11勝目。前回登板の敗戦で「ピンチになった時に弱い…」と自虐気味に語っていた左腕が、援護と一体感を力に踏ん張った敵地の夜だ。

 ハルノヒを聴けなくとも、輝の日、遥人の日を楽しめたのでシアワセだ。=敬称略=

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