「新しい巨人」は夜明け前?

 【3月25日】

 タイガースで要職に就く職員と「花粉症」の話になった。「球団で症状が酷い順に3人挙げれば…」。なるほど確かにいつ見ても「マスクマン」だ。東京へ向かう前にそんな話になった。

 リアルにどんな薬を処方されているのか。聞けば「レボセチリジンとメキタジン」だという。旧知の医師に聞けば、第2世代の抗ヒスタミン薬。第1世代に比べて第2世代は「眠気が軽減されたもの」だという。アレルギー薬も進化しているわけだ。

 冒頭の職員が言う。

 「風さん、花粉症は?」

 ない。というか、治った。

 「それ、加齢ですね。トシとともに出なくなるらしいですよ」

 は??衰えといえば、最近せっかちになったくらいだけど?朝はウオーキング。仕事が終わればトレーニング。マイナス20歳の血管年齢を目指して継続している。

 が、もちろん時間には抗えない。気付けば虎を取材して20余年。初めて歳下の監督を取材するようになった。

 それはそうと、阪神を「世代」に分ければ、藤川球児は?

 チームの隆盛で区切れば第5世代くらいか。プロ球界にそんな呼び方はないので無責任に書いているが…花粉症があがったベテラン記者の強みを書けば、球児が覚醒したシーズンと、その夜明け前をリアルに取材したことだ。

 プロ6年目で中継ぎとして開眼し、登板数を80試合まで伸ばした05年に阪神がV…今も目に焼き付いている。球児がJFKの象徴になったわけだが、46H、53HPを記録した同年の紙面をめくれば、あれ?「球児初ホールド」の記事は1行も載っていなかった。

 新時代の始まり、その選手の黎明は後になって分かるもの。覚醒のタイミング、その価値は誰も言い当てられないわけだ。近年でいえば、石井大智のそれを予見できなかったように。

 いよいよ明日、開幕を迎える。対戦相手の巨人はオーナー山口寿一が24日の激励会でこんなふうに語っていた。

 「新しいチームをつくることは、育成と勝利の両立を目指すことです」

 ルーキー竹丸和幸が開幕投手を担う「新しい巨人」は明らかに転換期だが、しかし、視点を変えれば不気味な存在ともいえる。球団史の隆盛の数でいえば阪神をはるかに凌駕する盟主だ。いまの巨人軍が第○世代かよく分からないが、後に黎明は26年だった…なんてこともある。

 そんなことを書いていると、焦燥でこっちの「新しい力」も早く巨人にぶつけよう!と言いたくなってきた。ファンがデビューを待ち望むドラフト1位ルーキー立石正広の黎明はどうか。彼の活躍は予知できる。必ずブレークする。そうであってほしい。が、それこそ誰にも分からない。現在ファームで実戦を積む立石の昇格時期について指揮官は「見切り発車で進んでいいはずがないというのは当たり前」。東京へ発つ前、虎番にそう語っていた。 

 仰る通り。開花宣言した都内の花粉は怖くないけれど、近ごろのせっかちはやはり加齢のせいか。=敬称略=

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