8年前の第六感を今春も…

 【2月18日】

 木浪聖也のご両親が宜野座を訪れていた。遠路5時間かけて雪の青森から南国へ。阪神OBや関係者から挨拶を受ける中で、木浪のお父さんは僕の記者仲間からこんなことを告げられた。

 「息子さんがルーキーのとき、風さんがえらい予言したんですよ。あれはちょうどこの時期の宜野座でした。鳥谷、北條がいる中で『ショートの開幕スタメンは木浪が獲るよ』って」

 親族の前でいわれると、どんな顔をすればいいか分からないけれど、確かに8年前の2月半ばにそう言った。

 なぜ?といわれれば、確証なんてもちろんなかった。背番号0は実戦でヒットを重ねていたが「2月の結果」ほどアテにならないものはない。オープン戦で徐々にプロの洗礼を浴びて崩れてゆくのがルーキーの常。でも、この選手、何か持ってる…そんな着想で木浪が3月も打ち続ける気がしたのだ。結局、オープン戦で新人最多安打記録を更新し、競争で鳥谷を凌駕した。蓋を開けてみれば「1番ショート」で開幕スタメン。このシーズン、113試合に出場して打率・262、4本塁打、32打点。くっきり爪痕を残した。

 自分でも気味が悪いのだけど、良くも悪くも第六感がはたらく。これまでの悪い的中は書かない。良いほうは…

 キャンプ中の評価が酷かったM・マートンの「初年度の活躍」を来日直後に当欄で触れた。彼の所作で何となくそんな気がしたのだが、これはのちに「怖い」といわれた。冒頭の記者仲間は昔から霊感がハンパないので二人でその類いの商売でもやろうか…。

 なんて冗談はさておき、この日のトピックは何と言っても「鶴瓶の宜野座来訪」だ。選手から「御利益がある」とばかりボディータッチされていたが、僕が知る師匠のブレークといえば「ヤンタン」がはしり。関西ローカル時代から楽しませてもらったが、かねて、この人の一流たる所以は人を見る目といわれる。「大物になる」予言を的中させる…近年では俳優の高橋一生や波瑠のブレークもそうだったと聞いた。「念願の阪神キャンプ」と仰るからには、虎でブレークするメンツもぜひ。

 さて、僕は午後から千葉ロッテの練習試合を見に行ってきた。お目当てだった井上広大がホームラン…。ただ、それ以上に衝撃だったのが、対戦相手カープのルーキーにも一発が出たことだ。ドラ1の平川蓮が連日ウチナーで快音を響かせている。これはいく。大きなアクシデントさえなければ、新井貴浩は開幕戦の「1番ライト」を彼に任せる。第六感でも何でもない。いま打っているから…というより、見ていてモノが違う感じがする。立石正広をクジで外して指名した、いわゆる「外れ1位」がカープ打線を感化する。強烈なアクセントになりそうだ。

 宜野座では木浪がシート打撃で快音を響かせていた。レギュラー奪回のためには8年前くらいのインパクトが要るかもしれない。それにしても、今春は助っ人を含めた新戦力で筆者の第六感がはたらく選手がまだいない。ゾクゾクっとして沖縄を去りたいのでそろそろ…。=敬称略=

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