ポニョの人と阪急の話を
【5月7日】
『崖の上のポニョ』を歌っていたオジさんを覚えているだろうか。かわいらしい大橋のぞみチャンなら知っている?そうでしょうね…。その隣でパペット人形片手に歌っていた、ほら…。
縁あって「ジブリ音楽」を手がけた方々と交流があり、今回はポニョのオジさんを紹介いただき、都内でご一緒させてもらった。のぞみチャンと並んで紅白にも出場したあの男性の名は、藤巻直哉。ジブリ映画のファンはよくご存じかもしれない。
藤巻は現在72歳だが、実に若々しいし、話し上手。僕が長いこと阪神タイガースに携わって仕事をしているものだから、たびたび野球界の話題を振ってくれた。
ジブリ映画の音楽に携わる方々とテーブルを囲めば、いつも感じること…それはプロ野球をふだん視聴しない人は、当然だけど、選手もチームもよく知らないということ。しかし、ちょっとびっくりしたのは、藤巻が『六甲おろし』でさえ一度も聞いたことがなかったことだ。そんなポニョのオジさんが、しかし、こう言うから驚いた。
「佐藤輝明という選手はよく打つんでしょ?」
なぜ、その名を?
「いや、ニュースで見たことがありますからね」
さすがに大谷翔平のことはご存じだったが、猛虎戦士では唯一、テルを…しかも、「いいバッター」であることを知っていた。
これを「全国区」というのだろう。
僕も門外漢の分野が山ほどあるし、その界隈ではメジャーなものでも知らないものはまったく知らない。昔は巨人しか知らない人が多かったけれど、野球を知らない人でも、イチローや松井秀喜、大谷なら…。翻って、たとえば普段アニメを見ない人でもジブリなら、ポニョなら知っている…みたいな。
そして、藤巻はもう一人の名を…。
「岡田さんはなぜ辞めたんですか?アレしましたよね」
流行語大賞は偉大だ。
「阪急と阪神の話」も少し知っているようで興味津々…僕がそこで角和夫の名前を出して岡田との関係性を説明すると、さらに知りたがっていた。
角がトップでなければ、岡田阪神の誕生はなかった事実を伝えると、「へぇ」と…。
かつて「阪急タイガース」と揶揄されたことも話したが、おととしの栄光があったから野球を知らない人も阪神を知るようになり、サトテルも知った…紛れもないリアルだ。
あのオジさん、いったい何者?
ポニョが流行った当時、藤巻の存在が話題になった。聞けば、あの頃は博報堂の社員で映画プロデューサーとしてジブリ作品を手がけていたそうだ。定年退職の後はグループ会社のメディアコンテンツ部門を担う博報堂DYメディアパートナーズと業務委託契約を結び、フェローを務めているという。
岡田を監督に据えた「功績」は100年先まで遺る。藤巻に話した角にまつわる話を明日また書こうと思う。=敬称略=
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