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ドラにもすがるゲーム

 【9月3日】

 9月3日といえば、ドラえもんの誕生日である。だけど、まだ彼は生まれていない。生誕は2112年だそうだから、91年後のこの日…。でも、未来からやって来てもう居るんだけど…え~っと?

 ドラえもんが生まれる91年後の阪神タイガースって、どうなっているんだろう。またまた球界が半世紀に一度のパンデミックに苦しめられているのだろうか。

 今はのび太が独り占めしているけれど、そうか、僕らのそばにドラえもんがいれば、お化けウイルスがどれだけ変異しても無双に違いない。四次元ポケットからいくつ秘密道具を出してくれるのか。残念ながら僕らはそれを見られないけれど、タイムマシンでそんな未来をのぞいてみたい気はする。

 逆に、タイムマシンで91年前までさかのぼれば、まだ阪神も巨人も誕生していない。阪神は86年前の1935年創設、そして、巨人は1934年創設。そんな歴史を考えると、91年も先の世界では、もう野球という競技がどうなっているのかも見当がつかない。

 もしも、この世に大山悠輔より打てるバッターがいなかったら…

 大山悠輔は絶対チャンスで打たない。塁が埋まれば凡打する…

 「もしもボックス」と「ソノウソホント」いや「ウソ800」を出してくれよ、ドラえもん。いつでも悠輔を打たせてくれたらそれでいい…なんて、オッサン記者が大マジメに書いたら怖がられる。いやはや、ドラにもすがる思いで甲子園を見つめたこの夜だから。

 スタメン発表を見た者みんなが「おっ」と漏らしたオーダーでスタートした「負けられない戦い」で巨人を食った。五回まで気配なし。西勇輝の粘投報われず…これはいよいよかと案じていたら、六回に風向きが変わった。

 悠輔が奏でた三度の快音のうちこの六回、先頭で、追い込まれてから戸郷翔征の失投を叩いたセンターへの安打が、ペナントレースが終わってみれば、阪神を救う一本になっているかもしれない、とさえ感じる。

 あの一打で風穴をあけ、糸井嘉男が返し、生まれたラッキー7の起死回生…胸のすく試合だった。絶対にアタマを取らなければならない3連戦でこの勝ち方は、まさしくワッショイ野球。敵軍のお株を奪った悠輔に、糸井に、中野拓夢にスポットライトが当たるのはサイコー。一方で、やはり気になるのは背番号8のバットである。

 「佐藤っちゅう選手は、スタメンで使い続けてナンボの選手」

 珍しく、阪神OB会長の川藤幸三が、読売テレビの解説で、しつこいくらいそう語っていた。

 1、鈴木誠也11

 2、青木宣親8

 3、佐藤輝明7

 4、オースティン6

 5、近本4

 これはセ・リーグ外野手の補殺5傑である。数字の一片だけど、輝は守備からリズムをつかむ選手でもあると個人的には感じる。悠輔もスタメンで復調のきっかけを掴んだ。もしも、輝がきょう…。=敬称略=

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