桧山2世と呼ばれたかつての“ウル虎ルーキー”伊藤隼太、栄光と挫折…そして再出発

11年ドラフト1位で阪神入りした伊藤隼太。“ウル虎ルーキー”と呼ばれ期待されましたが大きな結果を残せず20年に戦力外通告を受けました。その栄光と挫折、そして再出発への軌跡をデイリー紙面で振り返ります。

公開日:2021.3.4

 「まずNPB復帰が一番にあるが、それだけではなく、選手の育成、チームの優勝、自分に期待されていることをすべて追い求めてやっていきたい」

元阪神・伊藤隼太「熱い思い、誠意に応えたい」背番号は32 四国ILp・愛媛入団会見

 NPB復帰のために「年齢のこととかも考えると、戻るためには圧倒的な数字を残す必要がある」と悲壮な決意を見せたが、一方で生まれて初めてのコーチ業に「楽しみな気持ち」もあるという。

元阪神・伊藤隼太「熱い思い、誠意に応えたい」背番号は32 四国ILp・愛媛入団会見
伊藤隼太「NPBに戻るために圧倒的な数字を」愛媛入団会見一問一答【前編】

 -入団に至った経緯は。
 「昨年の11月に阪神タイガースを退団してから、トライアウトを受けてNPBの球団から特に誘いもなく、なかなか所属先が決まらない中で、1月の中旬に愛媛球団からお話をいただいて、とても熱い思いを受け、その誠意に応えたいという気持ちになった」

伊藤隼太「NPBに戻るために圧倒的な数字を」愛媛入団会見一問一答【前編】

 -プロでの9年間で自分らしく、という気持ちは持てていたか。
 「もちろん阪神でのプレーで、楽しかったことも成功体験もあるが、思い返してみても、しんどかったり、つらかったりした思いや経験の方が残っている。それを自分の中でポジティブな思いに変えていこう、と」

伊藤隼太「NPBに戻るために圧倒的な数字を」愛媛入団会見一問一答【前編】

 -ファンや他の選手たちに、どんなプレーや姿勢を見せたいと思うか。
 「常に全力プレーというのが必要になるし、して当然だと思う。NPBでやったからといって、手を抜くつもりもないし、逆にNPBでプレーした選手がこれだけやっているんだから、オレたちももっと頑張らないと、と若手が思ってくれるくらいに率先してやっていきたい。まだまだ体も動く。できると思っている」

伊藤隼太、背番号32の意図は「初心に返る」愛媛入りは「縁」入団会見一問一答【後編】

華々しい大学時代の活躍、ドラフト1位での阪神入団、苦しい二軍生活、そして戦力外通告…すでに決して若いとはいえない年齢ですが、あきらめず夢を追いかける姿勢は恰好いいと思います。

再びNPBの舞台で輝ける日は来るのか。伊藤隼太、新しい挑戦は始まったばかりです。

NPB復帰を目指す伊藤隼太

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