桧山2世と呼ばれたかつての“ウル虎ルーキー”伊藤隼太、栄光と挫折…そして再出発

11年ドラフト1位で阪神入りした伊藤隼太。“ウル虎ルーキー”と呼ばれ期待されましたが大きな結果を残せず20年に戦力外通告を受けました。その栄光と挫折、そして再出発への軌跡をデイリー紙面で振り返ります。

公開日:2021.3.4

 「まだまだ全く満足はしていないですけど、自分の中で少しだけ手応えがあるんです。昨年ある程度これかなというものがありながら、キャンプの途中から感覚的な狂いが出てきてしまって…。いろいろと試行錯誤しながらやっていたんですけど、結果も出ず、内容もあまり良くなかった。これは(2軍に)落とされて当然だと思いました。このままじゃいけないと思いましたし、新しいものをつくり出すと言えば大げさですけど、いろんなことにチャレンジしていこうという気持ちになったんです」

隼太激白「新たな挑戦」中堅獲り&G倒

 「焦りがないと言えばウソですよね。自分より年下の外野手が1軍で試合に出ている姿を見ていると、もちろん悔しかったですし…。でも、足元を見つめ直して、今、自分のできることをやろうと思ってやってきました。僕はバッティングを求められていると思うし、結果が出るに越したことはないです。1試合打てなければ代えられるくらいの危機感を持ってやっているので、正直、毎日不安ではあります」

隼太激白「新たな挑戦」中堅獲り&G倒

1軍と2軍を往復…主に代打での起用

その後は1軍定着には至らず、昇格しても代打での起用が主となります。

2018年8月27日デイリースポーツ1面

 「巨人8-9阪神」(26日、東京ドーム)
 阪神がド執念を見せつけての逆転勝ち。5点差をひっくり返し、連敗を3で止めた。3-8で迎えた八回、梅野隆太郎捕手(27)の2ランなどで1点差に追い上げ、代打・伊藤隼太外野手(29)の右翼フェンス直撃2点三塁打で逆転した。

阪神 執念で5点差跳ね返す 伊藤隼が逆転2点三塁打!夏のロード劇勝締め 

 打球は右翼フェンスを直撃し、三塁を陥れた伊藤隼の目に飛び込んできたのはベンチで喜ぶ仲間たち、そして聞こえてきた敵地を揺るがす大歓声。「実感が湧かなかった」という一打が、崖っぷちの虎に奇跡を呼んだ。

阪神 執念で5点差跳ね返す 伊藤隼が逆転2点三塁打!夏のロード劇勝締め 

 「積極性は自分の持ち味」と代わった池田が投じた初球、真ん中高めに浮いたスライダーを振り抜いた。「結果的にいいところに飛んでくれた」という逆転の2点二塁打。

阪神 執念で5点差跳ね返す 伊藤隼が逆転2点三塁打!夏のロード劇勝締め 

2020年、衝撃の展開が…

大きな結果が残せずにいた伊藤隼太。20年、そんな彼に衝撃の展開が。

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