桧山2世と呼ばれたかつての“ウル虎ルーキー”伊藤隼太、栄光と挫折…そして再出発
11年ドラフト1位で阪神入りした伊藤隼太。“ウル虎ルーキー”と呼ばれ期待されましたが大きな結果を残せず20年に戦力外通告を受けました。その栄光と挫折、そして再出発への軌跡をデイリー紙面で振り返ります。
公開日:2021.3.4
【2012年7月18日デイリースポーツ1面より】
◆隼太、希望の一撃!初H 待望プロ9打席目
五回、「7番・中堅」で先発出場の伊藤隼太外野手(23)が通算9打席目でプロ初安打となる、右前打を放った。
(中略)
「前の良太さんがホームランを打ってイケイケだったので、ストライクゾーンに来たら積極的に打っていこうと思っていた。前(開幕直後)は浮ついた気持ちもあったけど、今日は緊張が集中力に変わっていきました」。喜びを抑え、淡々と振り返った。
そして9月には、記録的な一発。
【2012年9月28日デイリースポーツ紙面より】
◆隼太満弾!新人1号 75年ぶり3人目
やっぱり“持ってる男”なのかもしれない。阪神・伊藤隼太外野手(23)が五回、プロ1号、初打点となる満塁弾を放った。新人の初本塁打がグランドスラムとなったのは、球団史上75年ぶり3人目。2リーグ分立後は初の快挙だ。
(中略)
慶大時代の主戦場で放った記録的一発。「自分を育ててくれた場所なので、何かの縁があるのかなと思います」。
プロ1年目はドラフト1位ということもあり、デイリースポーツの1面に登場することが多かった伊藤隼太ですが、年間を通して見れば大きな戦力になれず。さらに新戦力の加入などで、次第に活躍の場を失っていきます。
「新たなチャレンジ」定位置獲りへ決意
大きな成績を残せず苦しんでいた伊藤隼太。2015年5月には、決意をデイリースポーツに語っています。
ハヤタ、変身-。センターのレギュラー争いに挑む阪神・伊藤隼太外野手(25)が1日、デイリースポーツに「新たなチャレンジ」を語った。
隼太激白「新たな挑戦」中堅獲り&G倒