13年目にして花開いた苦労人!阪神・岡崎が見せた努力の結実

虎に遅咲きのヒーローが誕生!阪神・岡崎太一が6月3日の交流戦・日本ハム戦でプロ初弾、4日にはプロ初のサヨナラ打!13年目にして花開いた苦労人、決して平たんではなかったその軌跡を振り返ります。

公開日:2017.6.5

【2015年12月27日デイリースポーツ紙面より】 岡崎は来季を背水の陣で迎える。「奈良に恩返しをしたい。ラストチャンス。レギュラーを獲る覚悟でやる」。秋季キャンプでは金本監督から約1時間マンツーマンで打撃指導を受け、「随分良くなった」と成長を認められた。来季12年目の32歳は「奈良の看板?しっかり1軍で活躍してからです」と表情を引き締めた。

2016年、7年ぶりの開幕1軍入り&開幕スタメンマスク

長く2軍が続いていた岡崎ですが、金本監督が就任したこの年はキャンプから大ハッスル。正捕手案まで浮上します。

12年目岡崎、正捕手候補に急浮上

 阪神・岡崎太一捕手(32)が、正捕手候補に急浮上した。午前中の盗塁防止練習で大和、緒方、江越ら計6人の二盗をすべて阻止する正確な送球を披露。他球団スコアラーの評価は急上昇中で、相次いで絶賛の言葉を送られた。

12年目岡崎、正捕手候補に急浮上

 「目立つ。バッティングもいいね」。ヤクルト・西沢スコアラーがうなると、中日・佐藤スコアラーも「トータル的に岡崎が結果を出しつつある」と現時点でのレギュラー捕手と予想した。

12年目岡崎、正捕手候補に急浮上

 昨季はわずか1試合の出場、1打席しか立てなかった。だが、昨秋のキャンプから熱心な練習姿勢を評価され沖縄にたどり着いた。今季のスローガン「超変革」の象徴へ、岡崎が汗にまみれ、アピールを続けている。

12年目岡崎、正捕手候補に急浮上
2016年3月11日 デイリースポーツ紙面

【2016年3月11日デイリースポーツ紙面より】 底冷えする甲子園を、懸命な攻守で熱くした。余裕なんてない。正捕手争いを勝ち抜くために、これまで通り、目の前の1球、1球に持てる力のすべてを注いだ。「チャンスをもらえたら、結果を出すことだけ考えている」。引き締まった表情で岡崎は言った。
 守っては、必死のリードで岩田の粘投を引き出した。「真っすぐで押し込めた」と振り返ったように、要所で直球を効果的に使った。二回、直球で仕留めた筒香、ロマックを含む3者連続三振は、その象徴と言っていい。
 打席に立てば、2打席連続二塁打を放つ。二回2死から左翼線へ。四回1死一塁では甘く入ったスライダーをたたいて左翼線へエンドランを決め、適時二塁打とした。「強い打球が(チームの)決めごとなので。それだけを意識した」。3打数2安打でオープン戦打率は・455。打撃は進境著しい。
 「バッティングさえ良くなったら、レギュラーに一番近いんだと思うんだけどね」
 金本監督は条件付きで、正捕手の最右翼と位置付ける。矢野作戦兼バッテリーコーチも「(梅野、小宮山らと)いい競争をしている。いい悩みです」と高く評価する。プロ12年目、32歳の春。もうつぼみのままでは終わらない。

そして開幕スタメンマスクを勝ち取った岡崎。これまでの我慢の日々を爆発させるように、岡崎の活躍は続きます。

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