13年目にして花開いた苦労人!阪神・岡崎が見せた努力の結実

虎に遅咲きのヒーローが誕生!阪神・岡崎太一が6月3日の交流戦・日本ハム戦でプロ初弾、4日にはプロ初のサヨナラ打!13年目にして花開いた苦労人、決して平たんではなかったその軌跡を振り返ります。

公開日:2017.6.5

「ここでクサったら終わり」。契約更改で自分に言い聞かせるように宣言した岡崎でしたが、長い我慢のトンネルに入ることになります。

2010年~2015年、我慢我慢の日々

次から次へと、実績のある捕手が阪神へ移籍してきます。城島をはじめ、2010年にはFA権行使で藤井彰人、2012年には日本ハム・今成亮太、2013年にはFA権行使で日高剛、久保のFA移籍での人的保障で加入した鶴岡一成。もちろん小宮山、清水ら生え抜き捕手もいます。多くのライバルと戦うことになった岡崎は、少ない出場機会で必死のアピールを続けていきます。

2010年11月24日デイリースポーツ紙面

【2010年11月24日デイリースポーツ紙面より】 阪神が、来春の1軍キャンプに捕手を4人帯同させる方針であることが23日、分かった。正捕手の城島が左ひざ手術の影響で開幕戦の出場が困難な状況のため、開幕候補の捕手と投手陣との意思疎通を深めることに加え、横一線で競争させることも狙いだ。
 城島が不在であるなら、来季に誰が開幕戦でマスクを被るかは、今は明確に決めきれない。FAで獲得した藤井が有力候補となるが、まずは横一線での競争となる。球団関係者が「現時点で(キャンプに)4人連れて行く方針」と話しており、それが「備え」となる。
 現時点で候補となるのは藤井、岡崎、清水、小宮山の4選手。どの捕手が開幕スタメンに名を連ねて、誰が開幕投手となっても対応できるように、キャンプからお互いのことを分かり合い、呼吸を合わせておくことが重要となるからだ。
 今春の1軍キャンプも捕手は4人参加していたが、リハビリの矢野も含まれていた。チームにとっての準備策でもある「捕手4人制」は、それぞれのサバイバル。熱い沖縄の地から、「ポスト城島」争いが本格的に幕を開ける。

2012年4月22日デイリースポーツ紙面

【2012年4月22日デイリースポーツ紙面より】 今季初の先発マスクをかぶった岡崎が、ド根性ブロックを連発した。
 まずは逆転された直後の五回。1死一塁から荒波に右翼線二塁打を打たれたが、本塁に突入した一走・一輝をブロックで憤死させた。六回2死一、二塁でも、鶴岡の左翼越え二塁打で一走・渡辺直を封鎖。ダメ押しの追加点を懸命に防いだ。
 前夜には途中出場で4番に座り、1点を追う九回2死満塁で凡退。汚名返上の舞台を与えられ、岡崎は「とにかく一生懸命やることだけを考えていた」と熱いプレーで応えた。
 和田監督は「あのブロックが(岡崎)太一の持ち味。タイミングはセーフだったけど、いいブロックをしてくれた」と評価。四回には右前へ今季初安打も記録し、正捕手・藤井彰が離脱する苦しいチーム事情の中で背番号57が輝いた。

正直、この5年間は岡崎がデイリースポーツに登場する機会は、目に見えて減っています。出てきてもごく小さい記事か、他の選手の記事に名前がでてくるぐらいです。2015年末に掲載された「奈良県人会」の記事に、岡崎の悲壮な決意が掲載されていました。

2015年12月27日デイリースポーツ紙面
バットを手に笑顔を見せる岡崎=2015年12月26日

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