阪神・ドラ6越川 サヨナラ危機も強気リード「頭をフル回転させて、落ち着いて」無安打も貢献2打点 準々決勝進出
「社会人野球日本選手権大会、東京ガス5-2JR四国」(7日、京セラドーム大阪)
2回戦3試合が行われ、東京ガス(東京)、東芝(神奈川)、ホンダ(東京)が準々決勝に進出した。阪神からドラフト6位指名を受けた越川海翔捕手(24)=東京ガス=はJR四国(香川)戦に出場し、決勝点を含む2打点に好リードと攻守で活躍。延長タイブレークに及ぶ熱戦を制し、チームを8強に導いた。
ピンチを乗り越えるたびに、越川は声を上げ、拳を握った。「ずっと吐きそうだったんですけど、頭をフル回転させて、落ち着いて対処できた」と安堵(あんど)の表情で振り返った。
2-2の九回は1死二塁と、一打出ればサヨナラ負けのピンチで2者連続三振を奪う。無死一、二塁から始まる延長タイブレークでは、十回に得点を挙げられなかったが、その裏をゼロで抑えた。「自分を落ち着かせるため」と、8歳上の先輩がいるマウンドへ間を取りにいくなど“強心臓”ぶりも発揮。力を合わせながら守り切った。
苦い記憶を払拭する大会になっている。今夏の都市対抗野球では、思うようにリードできず、大量失点を喫しての初戦敗退だった。悔しい思いを糧に練習を続け「自分でも成長が感じられる」とうなずいた。
打撃でも懸命に食らいつく。十一回の攻撃では、無死満塁の好機で、高いバウンドの一ゴロを放ち、決勝点をたたき出した。2点ビハインドの六回にも2死満塁から、押し出しの四球を選んだ。無安打ながら2打点をマーク。「正直、調子は良くないけど、なんとか点に絡めたのは良かった」と笑みを見せた。
「自分は大舞台に慣れていない」と話すが、負ければ終わりというプレッシャーのかかるトーナメントで、貴重な経験を積んでいる。目の前の戦いに持てる全ての力を注ぎ込み、頂点へ駆け上がる。
◆越川 海翔(こしかわ・かいと)2002年6月5日生まれ、大阪府出身。24歳。174センチ、83キロ。右投げ左打ち。串本古座-関大-東京ガスを経て26年度ドラフト6位で阪神の指名を受けた。二塁送球では非凡な肩の強さを見せ、スローイングの安定感はアマチュアトップクラス。打撃面ではコンタクト能力が高く、1スイングで仕留める力を持つ。
