阪神・嶋村 正捕手奪取へ「自分で考え、自主性大事に」坪井コーチ直伝テニストレで打力アップ、岡崎コーチへ積極質問でスキル吸収

 4日、打撃練習をする嶋村
 球場を訪れた坪井コーチ(撮影・西田忠信)
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 阪神の秋季キャンプから注目の若手を紹介する「熱安芸」。第1回は嶋村麟士朗捕手(23)を取り上げる。キャンプでは新たに就任した坪井智哉1軍打撃コーチ(52)から伝授された“テニスラケットトレ”で打力アップを図る。また、岡崎太一ファームバッテリーコーチ(43)からもスキルを吸収し、「勝てる捕手」として熾烈(しれつ)な正捕手争いに割って入る。

 午後の個別練習。安芸の室内練習場では、選手たちがテニスラケットを振る異様な光景が広がっていた。その中に嶋村の姿があった。「コーチからの指導です」。珍練習の正体は新任の坪井コーチの発案だった。

 嶋村によると、目的は「骨盤をなるべく前に開かないように」することだという。骨盤を回旋させてスイングをかければ、手打ち(主に腕や手の力だけでバットを振る打ち方)を防ぐことができる。重心を低くし、テニスラケットで「(手首を)コネないように」スイングを繰り返すと、その動作が身に染みつく。

 さらに岡崎コーチには「股関節で動く練習と3種類の股関節のエクササイズ」を教わり、捕手としての能力も安芸で底上げする。

 今季は開幕前に支配下登録を勝ち取り、初安打と初本塁打も記録したが、30試合の出場にとどまり、打率・195と納得の数字ではなかった。計4度、昇降格を繰り返しただけに1軍定着への思いは強い。「全てのレベルを上げる。バッティングではスイングスピードと打球速度。スローイングではセカンドまでの球の強さ速さを意識して練習する」と目標を掲げ、「コーチに指導されてやる前に自分で考えて練習することが大事になる。自主性を大事にする」と姿勢の面でも意識改革を行った。

 第1クールを終えて収穫もあった。「どういう動作をしたらスピードが上がって良い打球が打てるか、良いスローイングができるかなど、頭では理解できて何をしたらいいか分かってきた」と自信がついた。あとは数をこなして感覚を染み込ませていくだけだ。

 新コーチへ貪欲に質問する姿も目立つ。「坪井コーチには追い込まれてからのアプローチや準備の仕方、岡崎コーチからは動き出しを速くする方法を聞きたい」と向上心に限界はない。地元・高知で励む猛練習。「知り合いの方も見に来てくれるので励みになる」とやる気は十分。正捕手の座を勝ち取るため、攻守で力をつける秋にする。

 ◆嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年7月13日生まれ、高知県出身。23歳。177センチ、90キロ。右投げ左打ち。捕手。高知商-四国ILp・高知を経て24年度育成ドラフト2位で阪神入団。今年3月11日に支配下へ昇格。4月16日巨人戦で1軍公式戦初出場。5月12日ヤクルト戦では代打でプロ初本塁打を放った。

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