阪神・藤川監督「投げ出すようなことはしてはいけない、失礼すぎて」リーグV「それでも苦しかった」【オーナー報告会見】

 阪神の藤川球児監督(46)が18日、大阪市内の阪神電鉄本社を訪れ、秦雅夫オーナー(69)にシーズン終了の報告を行った。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルSではDeNAに4連敗。3年ぶりの日本一奪回はならなかったが、2リーグ分立後、球団史上初の連覇を達成した。来季が3年契約の最終年。リーグ3連覇を目指すべく「爆発しろ」と新たな戦力の台頭を期待。「一度、壊す。今年より、さらに」と、聖域なきチームの解体から再出発を誓った。以下、一問一答。

  ◇  ◇

 -オーナー報告はどのような雰囲気で行われたのか。

 「昨日、CSファイナルステージで敗れたことが頭の中でいっぱいでしたけれども、そのほんの1週間から10日前にリーグ優勝を何とか決めて、1週間で物事が激動のように動いたというところでは、私自身も家に帰り何をかみしめていいものかと考え直しました。一晩明けて、今日の朝を迎えてみると、やっぱりスッキリした気持ちもどこかにありました。理由はファンの方、それから選手、フロントの皆さんと一緒になって、もう必死に必死に毎日を過ごして勝ち切れた」

 -今季はどんなシーズンだったのか。

 「昨年は新人監督として1年目、非常に苦しいなと思っておりました。そんな中、選手たちの頑張り、ファンの方がバックアップ、球団全ての方の支えの中でリーグ優勝ができました。それでも苦しかったなと」

 -投打のMVPを挙げるとしたら。

 「活躍で言えば、タイトルホルダーがたくさん生まれました。選手の力を最大限に利用して、チームとして成功に持っていくという意味では、タイトルホルダーがもちろんMVPなんですけど、優勝を勝ち取るためには三冠王がいても勝てないと思います。縁の下の力持ちをしてくれる皆さんが一番大事で、その方たちがいないと優勝はできない。本当のMVPはそういう選手、スタッフになると思います」

 -監督をもうやめようと思わなかったか。

 「いつも思います。でも冷静に考えた時に、こういう立場の責任って、違うと思うんですよね。それだったら絶対勝てないと思うんですよ。そういう発想だったら。大きな覚悟を持ってやらなければ、それだけのものを背負うというのに、もうやめたとか、心が簡単に折れるようなやり方をすると、導けるものも導けないと思うんですよ。勝負師としての気持ちは必要なんですけど、投げ出すようなことはしてはいけないですね、失礼すぎて」

 -若い選手もたくさん伸びた。

 「いや、これは歩みを止めてはいけない。一人前になって手を離せるところまで、みんなで導けるかどうかなので」

 -若手を含めて、オフの期間をどう過ごしてほしいか。

 「いや、差が出るでしょうね。取り組み方で、この時代は特にね。でも、監督としては、やらなければわかるよっていう強い表現をしていましたけど、今は逆に言うと難しいですね。やってきてないからわかるよというのは難しいですから、それよりはやれるように。一緒にサポートしますみたいな感じですかね。時代は」

 -3年契約の最終年。集大成としての覚悟は。

 「決まっているメンバーでやるということより、一度壊して、さらに今年より壊れると思います。ですけど、今年頑張って勝ってくれたことを当然理解しながら。でも、来年1年、監督を背負うということはまた新たなメンバーでやるということですから。今年も他球団からマークをたくさんされましたけど、来年もさらに…。マークされないように逃げておきたいですけど(笑)。先ほど伝えた通り、きっちりコンディションを持ってくださいねという。切磋琢磨(せっさたくま)ですね」

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