連覇の阪神に激震 藤本総合コーチが電撃退団 球団引き留めるも本人意思固く了承 3連覇狙い後任人事選定へ
阪神の藤本敦士1軍総合コーチ(49)が今季限りで退団することが18日、分かった。球団に辞意を申し入れ、この日までに受理されたとみられる。2014年オフに2軍内野守備走塁コーチで入閣し、25年シーズンから1軍野手総合コーチに就任。昨季は就任1年目の藤川監督を多方面で支え、今季もリーグ連覇の偉業に大きく貢献した。この日、退団を正式表明した小谷野1軍打撃チーフコーチに続く電撃退団。チームに激震が走っている。
連覇達成の阪神に、大激震が走った。長らくチームを支えてきた藤本1軍総合コーチの退団が決まった。シーズン全日程終了後、球団に辞意を伝え、強く慰留されたものの本人の意思は固く、この日までに了承されたもよう。チームは17日にCSファイナルS敗退。18日には小谷野1軍打撃チーフコーチが退団を明かした中、電撃的な事態を迎えた。
藤本コーチは2013年の現役引退後、15年から2軍内野守備走塁コーチとして指導者人生を歩んだ。元監督の矢野燿大氏が2軍監督を務めた期間には、ファーム日本一をバックアップ。若虎の育成に注力しながら、選手個々の土台を築いた。19年からは1軍内野守備走塁コーチとなり、23年には岡田前監督の下、三塁ベースコーチという要職を担って日本一に尽力した。
24年オフに藤川監督が就任すると、1軍野手総合コーチに配置転換。同年はヘッドコーチを置かない組閣だったため、事実上の“ナンバー2”として1年目の指揮官をサポートした。選手だけではなく、その人望でコーチ陣、スタッフからの信頼も厚く、チームには欠かせぬ存在でもあった。
監督はもちろん、他のコーチ陣の意見を選手たちに共有する、橋渡し役も担ってきた。かねて「監督の考え方をまず理解することと、チームがやりたいことに対して後ろ向きにならず、前向きに背中を押せるように心がけています」と自身のスタンスを明かしていた同コーチ。試合中のベンチでは常に藤川監督の隣に立ち、右腕としてチームの勝利のために最善を尽くしてきた。
現役時代は遊撃、二塁手として活躍。しぶとく勝負強い打撃と堅実な守備で03、05年のリーグ優勝に貢献した。09年にはFA権を行使してヤクルトに移籍。15年からタテジマのユニホームに再び袖を通して、指導経験は今年で12年目だった。
球団は今後、後任人事の選定を本格化していくとみられる。選手として2度、コーチとしては23年の日本一を含め、3度のリーグ優勝を支えた名参謀。3連覇を狙うチームにとって損失は計り知れない。
