阪神新守護神・工藤「去年の経験があったからこそ頑張れた」V吉報に歓喜「来年は勝ってマウンドに集まりたい」
「広島6-4阪神」(3日、マツダスタジアム)
歯を食いしばりながら駆け抜けた日々は、最高の形で実を結んだ。常にポーカーフェースの阪神・工藤は優勝の吉報に「うれしいです。去年の経験があったからこそ頑張れたかな」と表情を緩ませた。
3月15日、マツダでのオープン戦。四回に登板するも、2四球を与えて途中降板を余儀なくされて敗戦投手になった。「すみません、言葉が出てこないです…」。試合後は目を潤ませた。当時の心境は「あまり覚えてない」と話す。今季の分岐点になった試合も「ない」と言い切る。それほどまで、毎日に没頭していた。「本当に一試合一試合、積み上げていったなって」。どんな結果でも次なる戦いに挑んだ。
「去年はずっと、目いっぱい投げていた」と工藤。今季、試合前練習では毎日、岩崎がキャッチボール相手になった。交流戦期間、先輩左腕は球を受けながら悪い傾向に気付いてくれた。「力を抜いて、リリースを固める作業からやろうか」。声をかけられてから一定期間、バランスと脱力を重視して反復した。
“リリース固め”が終了しても「僕、もう少しこれを続けてみます」と伝えた。受けた助言を実践し、自らに必要だと判断して継続。抑えの重責を担いながら相手を圧倒した裏には、地道な積み重ねがあった。
「もちろん、まわりの方の支えもありました。来年以降も続けていけるように。来年は勝ってマウンドに集まりたい」。育成から支配下となり、一気に中心選手へと駆け上がった24歳。まだ、夢の続きがある。
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