阪神選手が選ぶMVPは? 森下「アイツが出てきて後ろが安定した」近本「中堅から質が良く見える」 今季飛躍でトップ7票
2リーグ制以降では球団史上初となる連覇を達成した2026年。デイリースポーツでは選手26人に「あなたが選ぶチームのMVP」と題してアンケートを行った。結果は1位が新守護神・工藤泰成投手(24)、2位に主砲・佐藤輝明内野手(27)、3位は左のエース・高橋遥人投手(30)だった。ランキングに際し、主力選手に選出理由を聞いた。
◇ ◇
チームメートの躍動が頼もしく、心強くもあった。圧倒的なパフォーマンスと献身的な姿勢が猛虎の白星を支えてきた。「選手が選ぶMVP」企画。1位となる7票を集めたのが、今季躍進を遂げた工藤だった。3番を打つ森下は「投手陣が安定しなかった時にアイツが出てきて後ろ(救援陣)が安定した」とブルペン陣の安定感に直結した貢献ぶりを称賛した。
他に工藤の名前を挙げたのは及川、木下、神宮、伏見、近本、福島。近本は「中堅から(球の)質がよく見える。よく頑張ってくれた」と話し、後輩の神宮は「変化球でカウントが取れる」と同じ右投手としての強みに言及した。
4月初旬に1軍昇格した工藤は改善された制球力を武器に好投を継続。6月16日・西武戦では3者連続3球三振、通称“イマキュレートイニング”を達成した。勢いは加速し、7月12日・ヤクルト戦でプロ初勝利。後半戦開幕前には藤川監督から木下とともにキーマンに指名され、8月2日にはプロ初セーブを記録した。シーズンを通して中心選手への階段を駆け上がり、今季の猛虎を象徴するプレーヤーへと成長した。
続いて2位に挙げられたのが、4番・佐藤輝(6票)。経験豊富な岩崎は「成績を見たら分かるでしょ」と単純明快な理由を口にした。それもそのはず、三冠王を射程圏に捉えながら、打線をけん引し続けた貢献ぶりは計り知れない。2番を打つ中野は「決勝本塁打を打ってくれる」と試合を決める勝負強さを目の当たりにしてきた。2軍調整中の嶋村も「ベンチから見た全部の本塁打に『えぐっ!』と声が出た」と規格外のパワーに驚嘆した。
佐藤輝に負けず劣らずの活躍を見せた高橋は、3位(5票)にランクイン。女房役の伏見は「貯金をあれだけ作っている」と勝率の高さを要因にし、同じ左腕の大竹は「完投、完封をたくさんしている。運ではできない」と球界屈指のパフォーマンスを理由に挙げた。
一方の高橋自身は「(走攻守)全部すごい」と森下をチョイス。佐藤輝は坂本の名前を挙げ「次に切り替えようと言って雰囲気を変えてくれる」とチーム全体を見渡し、必要なタイミングで全体を束ねるキャプテンシーに感謝した。MVPに選ばれた工藤は「38歳で155キロはエグい」と経験豊富な助っ人右腕をリスペクト。誰一人欠けても、栄冠には届かなかった。手を取り、支え合いながらつかんだ勲章。各自が歩んだたくましい軌跡が色あせることはない。
