阪神・佐藤輝 期待かけてくれた天国の張本さんへ三冠届ける「皆さんに惜しまれるようなプロ野球人生を僕も送れるように」

 「阪神(降雨中止)広島」(10日、甲子園球場)

 阪神は10日、広島戦(甲子園)が雨のため今季15度目の中止となった。この日の試合に勝ち、ゲーム差を1・5差に縮めた巨人と、12日に敵地で直接対決を控える。今季は伝統の一戦で、めっぽう強い佐藤輝明内野手(27)は、宿敵撃破へ意欲十分。現在、打撃部門リーグ三冠の主砲が、天王山で力を見せつける。

 試合開始に備え、ベンチに入っていた佐藤輝は中止の発表を受け、残念そうにクラブハウスへ引き揚げた。ただ、気持ちは来たる敵地での天王山へ向いていた。

 「もちろん大事な試合なんでね。またしっかり準備をして、いいプレーができればと思います」

 伝統の一戦で力を発揮している。今季の巨人戦は、セ・リーグのチーム別で最高となる打率・371をマーク。7本塁打19打点と得点にも絡んでいる。東京ドームも相性抜群。8月11日からの3連戦では、4本塁打と大暴れ。チームの3連勝に大きく貢献していた。「大事な時期に打てたというのは良かった。自分にとっても、チームにとってもいいこと」と、本人にとっても手応え十分の活躍だった。

 好調はキープしている。9月はここまで6試合で打率・320、5本塁打。勢いの止まらない男は、現在リーグの打撃三冠だ。球団では1986年のバース以来40年ぶりとなる三冠王に前進している。

 この日は、昭和の日本球界を代表する名打者だった、張本勲さんの死去が発表された。生前に出演したTBS系の「サンデーモーニング」では、佐藤輝の三冠王の可能性について「80%」とコメント。通算3085安打、504本塁打を記録しているレジェンドからの期待も高かった。

 佐藤輝も一報を目にし、死を悼んだ。「なんて言っていいか難しいですけど、そうやって皆さんに惜しまれるようなプロ野球人生を僕も送れるように、頑張りたいなと思います」と決意を新たにした。

「しっかり休んでまたいい準備を」

 今カードの広島戦は2試合が中止となり、シーズン最終盤での過密日程も予想される。それでも「そういうこと(中止)はある。しっかり休んで、また明日いい準備をして、試合に臨めるんじゃないですかね。それだけです」とポジティブに捉えていた。頼れる虎の主砲は決戦に向けて、静かに牙を研いでいる。

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