阪神正念場 園芸神整備も実らず3連敗、巨人とゲーム差「2」 藤川監督「いかに切り替えられるかも重要」
「阪神1-3広島」(9日、甲子園球場)
雨上がりの甲子園に、勝利の六甲おろしは響かない。阪神は今季初めてセ・リーグ球団相手に3連敗。2位・巨人とのゲーム差が「2」に縮まった中、藤川球児監督(46)は打線の奮起を求めた。3試合連続で、走者を置いての適時安打がなしと打線がつながらず、継投も実らなかった敗戦。優勝に向け、ここが正念場。現状打破へ、躍動する猛虎の姿が見たい。
いたずらな空模様とは裏腹に、3日ぶりの試合は静かに進んだ。直前まで断続的に雨は降っていたが、阪神園芸の神整備もあってわずか31分遅れで開始。悪天候でも超満員になったスタンドは、優勝へのカウントダウンを心待ちにした。だが結果的に秋雨前線同様、打線が小康状態となった。藤川監督が唇をかんだ。
「攻撃がね…なかなかできませんでしたから、その辺りが苦しかったですね」。広島の先発は開幕投手を務めた床田。好投手を相手に攻略の糸口が見つからなかった。初回、先頭の近本が左前打で出塁し、中野が犠打で送って1死二塁。得点圏に走者を進めたが、森下が捕邪飛、佐藤輝が一ゴロで無得点に終わった。
二回以降は投手戦の様相。得点チャンスは五回だった。2死一塁で打席には投手の高橋。フルスイングした打球は前よりに守備を敷いた、右翼・佐々木の頭上を大きく越えた。一走の伏見が必死の走塁でホームを狙ったが、広島の中継プレーにも阻まれタッチアウト。絶好の先制機を逃した。
3連敗中は4得点。ソロ本塁打3本に内野ゴロの間によるもので、走者を置いての適時安打がない。森下の33号で8度目完封負けは阻止したが、「やはりスタートからできるだけ、連動していきたいんですけどね」と敗因を語る。以前から「走者を進塁させながら3、4、5番を迎えるのが甲子園の野球」と話す指揮官。本来の形が影を潜めている。
重い雰囲気で迎えた七回だ。高橋が1死から内野安打と死球で一、二塁とした。藤川監督はここで木下にスイッチ。「得点圏での投球が、かなり多くなってきていた。ですから、あそこは木下で」と攻めた継投の意図を明かしたが、結果的に菊池、中村奨に連打を浴びた。「いかに切り替えられるかも重要だし、展開としては非常に難しい場面だった」と2年目右腕をかばった。
前カードのDeNAから、今季セ・リーグ球団に初の3連敗。2位の巨人に再び2ゲーム差と迫られた中、連敗ストップへカギは打線だと指揮官は奮起を求める。「ゲームに入った時の打撃は、チームとしてやっていかないといけない」とし、「明日、またいいゲームを届けられるように」と誓う。甲子園のチーム打率・233は、球場別ワーストの数字。原点のつなぐ野球で活路を開きたい。
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