【西山秀二氏の眼】阪神・高橋は文句のつけようがない 球威あるボールが低めに決まり球持ちが良い ワンバンしそうな変化球でも打者は手が

 「ヤクルト2-6阪神」(1日、神宮球場)

 阪神は今季最長タイの5連勝で優勝マジックを20とした。先発の高橋遥人投手(30)が6回1/3を2失点。最多勝争いで独走の13勝目を挙げ、最高勝率の条件を満たした。打っては五回に先制適時打を放つなど6年ぶりの複数安打。虎の二刀流の活躍で、2リーグ制以降では球団初となる連覇へ9月も好スタートを切った。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「文句のつけようがない」と絶賛した。

  ◇  ◇

 言うことない。ピッチングはもちろん、打っても先発・高橋が存在感を見せた。文句のつけようがない。七回途中で交代となったものの、全体的に非の打ちどころのない内容だと言っていい。

 低めにビシバシ来ていた。球威のあるボールが低めに決まり、加えて球持ちが良い。だからワンバウンドしそうな変化球であっても、打者は思わずストレートのストライクだと思って手が出てしまう。

 それに対して、今度はボールを見極めようと相手打線は打つポイントを近くに設定。ところが、そこに150キロ近い球威のあるストレートが来るものだから差し込まれてついていけない。打者も厄介だろう。

 打っては五回に先制タイムリー。高橋の適時打の前の無死一、二塁では伏見がバントでなくヒッティングだった。高橋レベルの投手が先発のゲーム。「まず1点」という考えもある中での強攻策はベンチから打線に奮起を求めるメッセージだったのではないか。この「無言のゲキ」が、六回の佐藤輝の2ランなどにつながったかもしれない。

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